ザ・スミスのベーシスト、アンディ・ルークが59歳で死去

ザ・スミス(The Smiths)のベーシスト、アンディ・ルーク(Andy Rourke)が5月19日、NYCにて膵臓ガンのため59歳で死去しました。

元バンド仲間のジョニー・マーが、SNSで訃報を伝えています。

「深い悲しみと共に、アンディ・ルークが膵臓ガンとの長い闘病の末に他界したことをお知らせします。アンディは、彼を知る人たちからは優しく美しい魂として、音楽ファンからは極めて才能あるミュージシャンとして記憶されることでしょう。この悲しい時にプライヴァシーを守るよう、お願いいたします」

1964年にマンチェスターで生まれたルークは、7歳からギターを弾き始め、11歳の時に学校で知り合ったジョニー・マーと昼休みにジャムをするようになりました。二人は15歳で一緒に暮らし始め、ファンク・バンドのフリーク・パーティーなどで一緒に活動した後、マーが1982年にモリッシーとザ・スミスを結成しました。

ベースに転向していたルークは、ザ・スミスが最初のデモを録音する前に加入し、バンド1984年のデビュー・アルバム『The Smiths』から1987年のラスト・アルバム『Strangeways Here We Come』まで、全4作に参加しました。4枚のアルバムは、USチャートではヒットしなかったものの、UKチャートでは全作が1位か2位を記録、独特なメロディック・スタイルを開発したルークは、マーの実験的なギター演奏を引き立てる理想的な存在になっていましたが、バンドは1987年に解散しました。

解散の翌年、ルークはモリッシーのソロ作品で演奏し、その後はシネイド・オコナーや、プリテンダーズ、キリング・ジョーク、バッドリー・ドローン・ボーイらの作品に参加、2007年には、ベーシストのマニ(ストーン・ローゼズ)やピーター・フック(ニュー・オーダー)らと、ロックのスーパーグループ、フリーベース(Freebass)を結成しました。

その後、2009年にNYCへ移住したルークは、イースト・ヴィレッジ・ラジオで番組を持ち、DJ/レコード・プロデューサーのオーリー・コレツキーとクラブDJを務めたことから、コレツキーとオルタナティヴ・ロック・バンドのD.A.R.K.を結成、このバンドには、後にコレツキーのパートナーになったクランベリーズのドロレス・オリオーダンがヴォーカリストで参加していました。

D.A.R.K.は、2016年にデビュー・アルバム『Science Agrees』をリリースしましたが、2018年にオリオーダンが他界したため、ルークはその後、元ハッピー・マンデーズのカヴ(Kav Sandhu)とブリッツ・ヴェガを結成しました。

ブリッツ・ヴェガは、2019年にデビュー・シングル「Hey Christo」、セカンド・シングル「Lost & Found」、サード・シングル「LA Vampire」をリリースした後、2022年に最新シングル「Strong Forever」を発表し、この曲には、ジョニー・マーがゲスト・ギタリストで参加していました(2022年11月22日MLCニュース)。

安らかなる眠りをお祈りいたします。

商品詳細
Blitz Vega feat. Andy Rourke, ジョニー・マー, Kav & Jagz Kooner
「Strong Forever」


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ザ・スミス
『ザ・ベスト〜サウンド・オブ・ザ・スミス〜 』


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