ブラック・ミュージックのゴッドファーザー、クラレンス・アヴァントが92歳で死去

「ブラック・ミュージックのゴッドファーザー」として知られたレコード会社の重役/映画プロデューサーのクラレンス・アヴァントが8月13日、ロサンゼルスの自宅にて92歳で死去しました。

家族が訃報を伝えています。
「クラレンスは世界を変え、そして今後何世代にもわたって世界を変え続けるであろう、愛する家族と多くの友人や仲間を残しました。彼のレガシーの喜びが、私たちの喪失の悲しみを和らげてくれます」
1931年にノースカロライナ州で生まれたアヴァントは、15歳で仕事を見つけるためにニューヨークへ移住し、数年後ニュージャージー州ニューアークのナイトクラブで週末にマネージャーとして働き始め、音楽業界の交渉役としてスタートを切りました。その後、アヴァントはサラ・ヴォーンやリトル・ウリィー・ジョン、ピアニストのラロ・シフリンらのマネジメントを手掛け、自身の人脈と、所属アーティストに有利な取引を粘り強く追求するという評判により、業界で強力な人物として地位を確立し、ジョー・グレイザーの勧めでロサンゼルスに移りました。

1969年、後にビル・ウィザースの拠点となるサセックス・レコードを立ち上げたアヴァントは、先日他界したシンガー/ソングライターのシクスト・ロドリゲス(8月22日MLCニュース参照)とも契約を結び、自身のマネジメント活動や、黒人アーティストの音楽を専門とするロサンゼルスのラジオ局KAGB-FMを通じ、エンタメ業界での強力な地盤を維持しました。

80年代には、新進気鋭のジミー・ジャム&テリー・ルイスをソングライティング・チームとして採用し、マイケル・ジャクソンのワールド・ツアーのプロモーターも務め、1993年にモータウン・レコードの取締役会長に任命されました。

アヴァントは生涯を通じ、エンタメ業界での地位を生かして公民権運動をサポートし、後年には民主党大統領候補の支援も行ないました。

なお、2016年に「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」に名を刻んだアヴァントは、2021年に「ロックの殿堂」入りを果たし、アーメット・アーティガン賞を受賞しました。

また2019年には、アヴァントのドキュメンタリー『The Black Godfather』が、Netflixで公開されています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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