エレクトリック・フラッグのシンガー、ニック・グレイヴナイツが85歳で死去
ニック・グレイヴナイツ『My Labors』(Columbia:1967)スリーヴの表裏。
商品情報 ニック・グレイヴナイツ『My Labors』
Amazon Music・MP3(JAN 27 2017)¥1,800
シカゴのブルース/ロック/ソウル・バンド、エレクトリック・フラッグ(Electric Flag)のリード・ヴォーカルを務めたシンガー/ソングライター/ギタリスト/プロデューサーのニック・グレイヴナイツ(Nick Gravenites)が9月18日、85歳で死去しました。
彼のフェイスブック・ページで訃報が伝えられており、死因などは発表されていませんが、グレイヴナイツの医療費を支援するため、以前からクラウドファンディングの「GoFundMe」にページが開設されていました。
彼のフェイスブック・ページで訃報が伝えられており、死因などは発表されていませんが、グレイヴナイツの医療費を支援するため、以前からクラウドファンディングの「GoFundMe」にページが開設されていました。

グレイヴナイツは、60年代後半のマイク・ブルームフィールド率いるフラッグでの活動に加え、ポール・バターフィールド・ブルース・バンドやジャニス・ジョプリンのソングライターも務め、またクイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィスのギタリストだった故ジョン・シポリナや、ジョプリン脱退後のビッグ・ブラザー・アンド・ザ・ホールディング・カンパニーと活動したほか、ソロ・アーティストとしても、1969年のヒット・アルバム『My Labors』で名を馳せました。
“ザ・グリーク”(the Greek)の愛称で知られたグレイヴナイツは、1938年にシカゴで生まれ、10代からブルースに夢中になり、ギターを習得しました。その後、バターフィールド・バンド1965年のデビュー・アルバム『The Paul Butterfield Blues Band』のオープニング曲「Born in Chicago」を作詞作曲し、翌1966年には、同バンドのセカンド・アルバムのタイトル曲「East-West」(インストゥルメンタル)をブルームフィールドと共作しました。
続いてサンフランシスコに移ったグレイヴナイツは、1967年にブルームフィールドらとエレクトリック・フラッグを結成し、モンタレー・ポップ・フェスティバルに出演。同年にはサントラ・アルバム『The Trip』もリリースし、翌1968年に発表した初スタジオ・アルバム『A Long Time Comin’』は、当時の画期的レコーディングとして評価されましたが、同年のセカンド・アルバム『An American Music Band』を発表した後、バンドは解散しました。
グレイヴナイツはその後も活動を続け、ジャニス・ジョプリンの「As Good As You’ve Been to This World」(邦題「素晴らしい世界に」)「Work Me, Lord」「Buried Alive in the Blues」(邦題「生きながらブルースに葬られ」)や、クイックシルバー・メッセンジャー・サーヴィスの「Holy Moly」などを書き、後者が1968年にリリースしたデビュー・アルバムの共同プロデュースや、ブリューワー&シップレー1971年のヒット・シングル「One Toke Over the Line」のプロデュースも手掛けました。
また、ビッグ・ブラザー・アンド・ザ・ホールディング・カンパニーでは、ジョプリン脱退後の1969年から1972年までリード・ヴォーカルを務め、グループ1970年のアルバム『Be a Brother』と1971年の『How Hard It Is』に参加していました。
なお、グレイヴナイツは、シカゴのブルース・ロックの歴史を描いた2020年のドキュメンタリー映画『Born in Chicago』に出演し、2024年のアルバム『Rogue Blues』が最後の作品になりました。
“ザ・グリーク”(the Greek)の愛称で知られたグレイヴナイツは、1938年にシカゴで生まれ、10代からブルースに夢中になり、ギターを習得しました。その後、バターフィールド・バンド1965年のデビュー・アルバム『The Paul Butterfield Blues Band』のオープニング曲「Born in Chicago」を作詞作曲し、翌1966年には、同バンドのセカンド・アルバムのタイトル曲「East-West」(インストゥルメンタル)をブルームフィールドと共作しました。
続いてサンフランシスコに移ったグレイヴナイツは、1967年にブルームフィールドらとエレクトリック・フラッグを結成し、モンタレー・ポップ・フェスティバルに出演。同年にはサントラ・アルバム『The Trip』もリリースし、翌1968年に発表した初スタジオ・アルバム『A Long Time Comin’』は、当時の画期的レコーディングとして評価されましたが、同年のセカンド・アルバム『An American Music Band』を発表した後、バンドは解散しました。
グレイヴナイツはその後も活動を続け、ジャニス・ジョプリンの「As Good As You’ve Been to This World」(邦題「素晴らしい世界に」)「Work Me, Lord」「Buried Alive in the Blues」(邦題「生きながらブルースに葬られ」)や、クイックシルバー・メッセンジャー・サーヴィスの「Holy Moly」などを書き、後者が1968年にリリースしたデビュー・アルバムの共同プロデュースや、ブリューワー&シップレー1971年のヒット・シングル「One Toke Over the Line」のプロデュースも手掛けました。
また、ビッグ・ブラザー・アンド・ザ・ホールディング・カンパニーでは、ジョプリン脱退後の1969年から1972年までリード・ヴォーカルを務め、グループ1970年のアルバム『Be a Brother』と1971年の『How Hard It Is』に参加していました。
なお、グレイヴナイツは、シカゴのブルース・ロックの歴史を描いた2020年のドキュメンタリー映画『Born in Chicago』に出演し、2024年のアルバム『Rogue Blues』が最後の作品になりました。
安らかなる眠りをお祈りいたします。


商品詳細
Nick Gravenites/Pete Sears
『Rogue Blues』
・Amazon Music・MP3(APR 05 2024)¥1,500
・CD(2024/4/5)輸入盤
Nick Gravenites/Pete Sears
『Rogue Blues』
・Amazon Music・MP3(APR 05 2024)¥1,500
・CD(2024/4/5)輸入盤

商品詳細
エレクトリッグ・フラッグ
『ザ・ベスト・オブ・エレクトリッグ・フラッグ:アン・アメリカン・ミュージック・バンド』
CD(2019/1/23)¥1,947
エレクトリッグ・フラッグ
『ザ・ベスト・オブ・エレクトリッグ・フラッグ:アン・アメリカン・ミュージック・バンド』
CD(2019/1/23)¥1,947

商品詳細
ビッグ・ブラザー・アンド・ホールディング・カンパニー
『ビー・ア・ブラザー/ハウ・ハード・イット・イズ』
CD(2019/4/26)¥2,420
ビッグ・ブラザー・アンド・ホールディング・カンパニー
『ビー・ア・ブラザー/ハウ・ハード・イット・イズ』
CD(2019/4/26)¥2,420
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