元マイ・ケミカル・ロマンスのドラマー、ボブ・ブライヤーが44歳で死去

米ロック・バンド、マイ・ケミカル・ロマンス（My Chemical Romance）のドラマーだったボブ・ブライヤー（Bob Bryar）が11月26日、テネシー州の自宅にて遺体で発見されました。享年44。

TMZによると、ブライヤーは生前最後の姿が11月4日に確認されていたそうですが、11月26日に自宅を訪れた動物管理局の職員が遺体を発見し、ブライヤーの武器や音楽機材がすべてそのまま残されていたため、犯罪の疑いはないとのこと。現在、検視官が死因を調査しています。

1979年にイリノイ州シカゴで生まれたブライヤーは、若い頃からドラムを演奏し始め、学生時代にマーチング・バンドやジャズ・バンドに参加した後、フロリダ大学でサウンド・エンジニアリングを学んでいました。

マイ・ケミカル・ロマンスに加入したのは、バンドが2004年のセカンド・アルバム『Three Cheers for Sweet Revenge』発表後に行なった日本ツアーの最中で、マット・ぺリシアーの後任ドラマーになったブライヤーは、バンド2006年の大ヒット・アルバム『The Black Parade』と2010年の『Danger Days：The True Lives of the Fabulous Killjoys』で演奏したほか、2013年に発売されたコンピレーション・アルバム『Conventional Weapons』にも参加していました。

しかしながら、ブライヤーは2010年にバンドを脱退し、複数のバンドのツアーで裏方を務めた後、不動産業に従事するため、2014年に音楽業界から引退しました。

また、犬の救助慈善団体や保護施設にも積極的に関わり、マイ・ケミカル・ロマンスの記念品をオークションに出品し、慈善活動の支援にあてていました。ブライヤーの遺体を発見した動物管理局の職員は、ブライヤーの自宅から愛犬2匹を保護したそうです。

ブライヤーの訃報を受け、マイ・ケミカル・ロマンスが声明を発表しています。

「元バンド仲間で、マイ・ケミカル・ロマンスの歴史において重要な存在だったボブ・ブライヤーに別れを告げることになり、悲しい気持ちに包まれています。彼の友人とご家族に心からお悔やみを申し上げます。安らかにお眠りください」

安らかなる眠りをお祈りいたします。