ファイヴ・スターの主要メンバー、ステッドマン・ピアソンが60歳で死去

ファイヴ・スター『Between The Lines』(Tent/RCA:1987)。前列左がステッドマン・ピアソンで、5人兄弟の第一子(長男)。右が末っ子デルロイ(次男)。後列左からドリス(長女)、デニース(三女)、ロレイン(次女)。

80年代に人気を博した英ポップ・グループ、ファイヴ・スター(Five Star)のシンガーだったステッドマン・ピアソン(Stedman Pearson)が3月10日、60歳で死去しました。

家族が訃報を伝えており、ピアソンは腎臓病と糖尿病の合併症により亡くなったそうです。
エセックス州ロムフォードで5人きょうだいの長男として生まれたピアソンは、大学時代にダンスとファッションを学んだ後、1983年にきょうだい5人でファイヴ・スターを結成。

ファイヴ・スターは、父でマネージャーのバスター(・ピアソン)が、ジャクソン5のスタイルを真似て作ったグループで、主要メンバーだったステッドマンは、グループの振り付けや、スタイリッシュなステージ衣装のデザインも手掛けていました。

1985年にデビュー・アルバム『Luxury of Life』を発表したグループは、同作から「System Addict」が初ヒットしたことでブレイクし、1986年のセカンド・アルバム『Silk & Steel』は、収録曲「Can’t Wait Another Minute」や「Find the Time」「Rain or Shine」などの大ヒットにより、マルチ・プラチナに認定されました。

続いて、ヒット曲「Whenever You’re Ready」と「Another Weekend」を収録した1987年のサード・アルバム『Between the Lines』や、1988年のアルバム『Rock the World』で成功を収めましたが、90年代初頭からグループの人気が衰え始め、1995年に解散。2001年に再結成したものの、同年のアルバム『Eclipse』が成功せず、グループ最後のスタジオ・アルバムになりました。

その後、2012年に妹のロレインが脱退したため、2016年までステッドマンを含めた4人編成でパフォーマンスを行ない、2018年のUKツアーには、初めてきょうだい以外のサポート・アーティストが参加していました。

なお、グループは1987年にブリット・アワードの「最優秀ブリティッシュ・グループ賞」に輝いています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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