元ワイルドハーツのベーシスト、スコット・ソーリーが47歳で死去

The Wildhearts『The Wildhearts』(Round Records:2007)
左端が今回他界したスコット・ソーリー(b)、続いてリッチ・バターズビー(ds)、CJ(g)、ジンジャー(g/vo)。
英ロックバンド、ザ・ワイルドハーツ(The Wildhearts)の元ベーシストで、アメリカ人シンガー/ソングライターのスコット・ソーリー(Scott Sorry)が10月30日、47歳の誕生日に亡くなりました。

家族がSNSで訃報を伝えており、ソーリーは2018年に脳腫瘍の一種である膠芽腫と診断されていました。
1978年にペンシルヴェニア州フィラデルフィアで生まれたソーリー(本名 Gerard Scott)は、地元のパンク・バンドで演奏した後、2003年から2005年まで、ロサンゼルスのカルト的パンク・バンド、エイメン(Amen)で活動。その後、ロサンゼルスのスーパーグループ、ブライズ・オブ・ディストラクション(Brides Of Destruction)に、オリジナル・ベーシストのニッキー・シックスの後任として加入し、同時期にワイルドハーツのフロントマン、ジンジャー・ワイルドハートも加入しました。

ソーリーは、ブライズ・オブ・ディストラクションのセカンド・アルバム『Runaway Brides』に参加しましたが、同作を最後にバンドが2006年に解散。その後、ジンジャー率いるワイルドハーツの新ラインナップに加わり、2007年のアルバム『The Wildhearts』、2008年の『Stop Us If You’ve Heard This One Before, Vol 1』、2009年の『¡Chutzpah!』に参加しました。

しかしながら、ソーリーは2012年、家族と過ごす時間を増やし、自閉症と診断された長男の世話をするため、バンド脱退を発表しました。

またソーリーは、2007年からワイルドハーツと並行して、自身が共同創設したハードロック・バンドのソーリー&ザ・シナトラス(Sorry and the Sinatras)でも活動し、同バンドで2枚のアルバムをリリースしました。

2016年には、初ソロ・アルバム『When We Were Kings』を発表しましたが、翌2017年に膠芽腫と診断され、医療費支援のために開設されたGoFundMeページでは5万ドル近くを集め、ワイルドハーツもチャリティ・ライヴを開催しました。

その後、2022年にステージ復帰を果たし、イギリス・ツアーも行なっていました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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