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グレイトフル・デッドのオリジナル・メンバー、ボブ・ウィアー死去
商品情報 Bob Weir『Blue Mountain』
Amazon Music(SEP 30 2016)
「私たちはこの上なく深い悲しみと共に、ボビー・ウィアーがこの世を去ったことをお伝えします」と、ウィアーの遺族は声明に綴っています。「彼は愛する者たちに囲まれたまま、穏やかに旅立ちました。ボビーは実に彼らしく、最大限勇敢に癌と闘い、それには打ち勝ちましたが、不幸なことに彼には元々肺に持病があり、最終的には肺疾患で亡くなりました」
ファンの間では親しみを込めて “ザ・デッド” と呼ばれた彼らは、やがてそのショウの恐るべき長さと毎回変更されるセット・リスト、ステージ上の即興演奏で評判を取り、ライヴ・バンドとして他を圧倒する存在となりました。彼らはガルシアの存命中だけで2000本を超えるライヴ本数をこなし、デッドヘッズと呼ばれる熱心なファンたちがアメリカ国内の公演地をついて回る様子はもはや彼らのツアーの名物と化しました。ザ・グレイトフル・デッドは1960年代のアメリカン・カウンターカルチャーの媒介者の代表格であり、ガルシアの死を受けて1995年にバンドが解散するまで、ロック・ミュージック界に絶大な影響を与え続けたのです。
彼が初めてザ・デッドのために書いたと言われる “The Other One” の歌詞には、ウィアーのLSDとジャック・ケルアックによるビート・ジェネレーションの傑作『路上』の主人公の一人のモデルとなったニール・キャサディとの出逢いが描かれていました。ウィアーは悪名高きアシュベリー通り710番地のザ・デッドの家で彼とルームシェアをしていました。1968年、ウィアーと同じ創立メンバーだったロン・“ピッグペン” マッカーナンは音楽性の相違からバンドを追い出されますが、どちらも数か月後には出戻っています。
ウィアーはザ・デッドの外で様々な面々と積極的にギグを行なうようになり、70年代末にはキーボーディストのブレント・ミッドランド──後にザ・デッドにも加入──と共にザ・ボブ・ウィアー・バンドを結成。2人は80年代にはボビー&ザ・ミッドナイツ名義で2枚のアルバムを出しています。更に1978年のセカンド・ソロ・アルバム『Heaven Help The Fool』では、他のカリフォルニア・ロッカーに負けない洗練されたサウンドもこなせるところを証明しました。
80年代になると、彼はステージで深刻な薬物中毒状態に陥っていたガルシアの穴埋めをしなければならなくなりましたが、80年代後半にかけてガルシアが一時的に持ち直した期間について、ウィアーはザ・デッドの最熟期だったと讃えていました。
1995年8月のガルシアの他界は大きな打撃となったものの、ザ・デッドの名曲 “The Music Never Stopped” で歌っていた通り、ウィアーはライヴ活動を続けました;自身のバンド、ラットドッグではデッドの楽曲とオリジナルを織り交ぜてプレイし、やがて21世紀に入ると、ジ・アザー・ワンズやザ・デッド、ファーザー(Furthur)のメンバーたちをはじめとした様々な顔ぶれで、折々に組み合わせを入れ替えつつ、ガルシアのマテリアルを演奏するようになりました。2013年にファーザーでのステージで倒れ、2014年のラットドッグのパフォーマンスをキャンセルした後、ウィアーは自身が鎮痛剤依存症と闘っていることを公式に認めました。
2015年、『Fare Thee Well』と題された、生存メンバーたちによるザ・グレイトフル・デッドの結成50周年を祝う記念コンサートの実現後、ウィアーはそのギグのゲストの一人だったジョン・メイヤーをスカウトし、自身とミッキー・ハート、ビル・クルーツマンをはじめとするザ・デッドの関係者たちと共に、新たな派生グループ、デッド&カンパニーを結成します。グループはその後2023年のファイナル・ツアーとラスヴェガスのスフィアにおける2度の公演まで、10年近くザ・デッドのスピリットを生き続けさせました。
ウィアーにとってはソロ3作目であり最後のスタジオ作品となったアルバムは、2016年の『Blue Mountain』でした。その2年後、彼はベーシストでありプロデューサーでもあるドン・ウォズと、ドラマーのジェイ・レインと共に、また新たな音楽プロジェクト、ボビー・ウィアー・アンド・ウルフ・ブラザーズを起ち上げます。
2024年12月、デッドのベーシスト、フィル・レッシュが亡くなって間もないタイミングで、ザ・グレイトフル・デッドの生存メンバーたちはケネディ・センター名誉賞を授与されました。同年8月、デッド&カンパニーはサンフランシスコのゴールデン・ゲート・パークで3夜連続のザ・デッド60周年記念祝賀コンサートを開催します。このコンサートがウィアーにとって、公の場では生前最後のパフォーマンスとなり、ステージにおける彼の「長く奇妙な旅」は終わりを迎えました。
彼の遺族の声明はこう続いています。「けれど、ここに最後の幕は降りていません、そういうことではないのです。ただ、誰かが再び旅立った、その気配があるだけです。彼はよく、300年間維持されるレガシーにしたいと語っていました──自分の命が尽きた後も、彼らのソングブックを確実に永らえさせることを心に決めていたのです。どうかその夢が、未来の世代のデッドヘッズにも受け継がれていきますように。そして、私たちは彼を、これまで彼が多くの同胞たちを見送って来たのと同じやり方で見送ります:終わりではなく、祝福としての別れの言葉と共に。それは生き抜くに値したひとつの人生に対するご褒美です」
安らかなる眠りをお祈りいたします。
Grateful Dead
『Terrapin Station』
Amazon Music(JUL 27 1977)
Grateful Dead
『Blues for Allah (2013 Remaster)』
Amazon Music(AUG 01 1975)
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