※関連ニュースをご覧になる場合は、こちら↑のタグ(アーティスト名/項目)をクリック。

【イベント・レポート】於:6月27・28日 @ 六本木・BAUHAUS

来日記念60周年・The Beatles命名66周年記念
In Memorial The Beatles live in Japan」
@ BAUHAUS ROPPONGI
◼️Part 2
6月27日 夜の部イベントレポート
ゲスト:ダイアモンド☆ユカイ
写真左からミュージシャン ダイアモンド☆ユカイさん、藤本国彦さん
お次は6月27日(土)昼の部のChageさんに続き、夜の部。ストーリーテラー藤本さんがここでも進行を担当、スペシャル・ゲストにはミュージシャンのダイアモンド☆ユカイさんが登場。
ビートルズとの出会い

ダイアモンド☆ユカイさんと藤本さんは初めての対談、控え室では互いにローリング・ストーンズの話でも盛り上がった。

ユカイさんは、〈ビートルズからの風〉は幼い頃から受け続けていて、4歳頃「ビートルズの日本公演」をテレビで観ていた──と母親から聞かされた。幼稚園の頃はテレビで『モンキーズ・ショー』を観ていた。ビートルズのアイドル的な面をよりコミカルに描いたドラマ+演奏の番組、ある回でビートルズの話が出てきた。「実は僕たちの兄貴分のバンド、ビートルズが解散しちゃったんだ──みたいな話だった。それでビートルズって何だ?って」。そして、小学校の放課後の校内放送で「イエスタデイ」を聴いた。

自身を〈何をやっても不器用で、自己肯定感が低かった〉と分析するユカイさんは、中学で野球部に入るもデッドボールで骨折。部活ができなくなった時に友人がクイーン、キッス、ディープ・パープル、エアロスミスなどのLPレコードを抱えて家に来てくれた。当時は野球少年だったから長髪は嫌いで、クイーンとかは気持ち悪かった。そのレコードの中にビートルズのデビュー作『プリーズ・プリーズ・ミー』があった。
「ジャケットが爽やかで良かったんだと思う。最初はちょっとかけてみようかみたいな感じで聴いてたんだけど、聴いてるうちに、だんだん体も弾んできちゃって、まず楽しかった。もちろんジョンもポールもジョージもわからない。俺はポール・マッカートニーがジョンだと思ってた。最後に “ツイスト・アンド・シャウト” が来た時に、なんだこれ?って、声は枯れてるし叫んでるだけじゃないか、でも気持ち良さそうだなって思った。それからは帰宅部になって、家で毎日のようにビートルズの曲を聴くようになった。雷に打たれたというか洗脳された感じだった」
最初に買ったビートルズのレコードは『ビートルズ・フォー・セール』。「ミスター・ムーンライト」をはじめデタラメな英語だけど歌詞が全部頭に入るくらい毎日聴いた。中学生の時は大人の入り口として苦いインスタントコーヒーを飲み、カフェインでギンギンになって深夜放送を朝まで聞くという時代だった。


ロックンロールが好きだった

「キャロルを聴いた時はすごく嬉しかった。 ああ、日本語でもこんなビートルズみたいなバンドがいるんだって。リーゼントに革ジャンのシルヴァー・ビートルズ時代は不良って言われてたとか、ビートルズのこともだんだんわかってきた頃だったから、これはいいなと思って好きだった。同じ頃チューリップも聞いたけど、どっちかっていうと、俺ロックンロールが好きだったんだね」

ビートルズの「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」をローリング・ストーンズが「彼氏になりたい」としてカヴァーした曲を聴いて、ブライアン・ジョーンズのスライドギターをカッコいいなと思った。ただ当時はディスコの時代、ストーンズもシングル「ミス・ユー」ではディスコ・タッチでヒットしていた。その頃ユカイさんはバンド活動を始める。

「高校で組んだバンドにロックに詳しい奴がいて、そいつの家で色々聞かされるわけ。『ロックはね、ブルースから来てるんだよ』って。そこからサンタナとかエリック・クラプトン.ジミ・ヘンドリックスとか聴いて、ストーンズの良さも分かって、当時ジョン・レノンやジョージ・ハリスンのやってることも分かってきたんだよね。ジョンの “ヤー・ブルース” なんかストーンズを好きになることで良さが分かった」
ジョン・レノンの声、ビートルズ初期のハスキーな声が一番好きだったというユカイさん。ジョンとヨーコの前衛的問題作『トゥー・ヴァージンズ』はわけがわからなかったという。ジョージ・ハリスンも大作『オール・シングス・マスト・パス』は良かったけど、その後だんだん地味になった。ポール・マッカートニーだけがソロ作からウイングスを立ち上げて音楽をちゃんと聴かせてくれていたから、世間ではみんなポールの方に行ってしまった──と感想を述べた。

ここでユカイさんは持参のギターを弾きながら、ポールが甘く歌った「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」(1962年ミュージカル映画『ザ・ミュージックマン』の劇中歌)を披露。
「ビートルズはカヴァー曲もいいんです、“ツイスト・アンド・シャウト” もジョン・レノンが作った歌なんじゃないかってくらいだし、女性コーラス・グループの曲のカヴァーも良かった。ジョン、ポール、そしてジョージのコーラスワークで、女性コーラスを自分たちのバンドの個性にして。ジョージは「マイ・スウィート・ロード」の女性コーラス部分も一人で重ねていて、すごいですね」

続いてジョージの名曲「サムシング」を披露。

この後、リンゴ・スター、ポール・マッカートニーの新作話から、解散以降のジョージ・ハリスンの活躍、インド文化への傾倒などへ話が広がった。


運命を変えた「イエスタデイ」の体験と、ジョン・レノンの死

藤本さんから、ビートルズで好きな曲は?と聞かれたユカイさんは「アクロス・ザ・ユニバース」「マーサ・マイ・ディア」「サムシング」と回答。ジョン、ポール.ジョージ3名の作品が揃った。

「でも自分にとっては、やっぱり運命を変えた曲は “イエスタデイ”。 初めて学校の音楽の時間の発表会で演奏したのが “イエスタデイ” だったんです。当時はかぐや姫や吉田拓郎のフォーク・ブーム。 “イエスタデイ” は古い曲になってたけど、カッコいいなと思って難しいコードを一生懸命覚えてやったんです。それまでは音楽のオの字もない、音楽の時間は寝てるか女の先生に反抗して泣かしたりして野球部もクビになった男が、まさかギターを持って “イエスタデイ” を弾いて歌うって意外だったんですよね。そこでワーって大歓声が来たんです。自分でもびっくりして、これはなんだ?みたいな。 その後、下駄箱にラヴレターが二通入って(笑)。もう “イエスタデイ” 様様です。 そこからもう自分に火がついたんです。ジョンの “イマジン” も好きだけど “イエスタデイ” は自分にとっては一番、うん、なんだろうな、初ステージで『自己肯定感』が生まれたんだね」

1980年の『ジョン・レノンの死』はどう受け止められました?と藤本さんが尋ねると、ユカイさんは「夢見てたのか、なんかもう信じられないことが起きて。 自分の中では全部が夢の中にいるような感覚だった。昼に起きて、テレビをつけたらジョン・レノンとヨーコさんの写真が出て、来日するんだ──と思って見たら、ジョン・レノン死亡って。 えーーー!!!! もうそこからなんだかわかんなくなっちゃった。自分の自己肯定感の元になったのがジョン・レノンの声だったから、それがなかったらダイアモンド☆ユカイはいなかった。 そういう人も多いと思うけど、俺もその中の一人で。 だからもうその時はショックで何にもできなくて動けなくなった感じだった」
街には「スターティング・オーヴァー」が流れ、一気にジョンに注目が集まり、アルバム『ダブル・ファンタジー』はチャート1位に輝いた。

ユカイさんは「それまで分からなかったジョンとヨーコの『ラブ・アンド・ピース』の活動をみんなが理解し始めたけど、ロックンローラーのジョンより、そのイメージでのジョンが一人歩きを始めて『平和運動の旗手』みたいになっちゃった」。

ユカイさんが好きなジョンのアルバムは、強烈な印象だった『ジョンの魂(John Lennon/Plastic Ono Band)』と、等身大のジョンを感じさせる『心の壁、愛の橋(Walls and Bridges)』とのこと。その裏ジャケットやポートレートを撮影した、ジョン・レノンのパーソナル・フォトグラファーとしても著名なボブ・グルーエンともユカイさんは縁がある。
「今から40年近く前、1988年の映画『TOKYO-POP(トーキョーポップ)』に主演した時、そのスチール・カメラマンがボブだった。その撮影の合間に仲良くなって、今でも連絡を取り合っている」とのことだ。

ビートルズを巡るユカイさんの話は尽きないが、現在担当しているFM番組の話題に。

「14年間パーソナリティを続けているラジオ番組 FM NACK5『Hello サムシング』の放送時間が、木曜日夜11時半~0時に移動しました。これまではビートルズの話ばかりだったけれど、今後はビートルズ以外もアルバム単位で色々な当時の作品を聴いていこうとなりました。最近は、みんな曲単位でしか聴かないから、アルバムとして聴いてもらおうと自分勝手に話してます」


この後、THE BEATMASTERS(tribute to The Beatles)による、1966年のビートルズ来日公演の再現ライヴ&moreが行なわれた。
「ビートルズと日本」新聞が見た来日狂騒曲

「ビートルズと日本」新聞が見た来日狂騒曲

3,850円

著者:大村 亨
66年の来日のリアルな臨場感が満載!! 来日60周年に合わせて発売!! 今まで知られていなかった「ビートルズと日本」の実態を総まとめ。

前代未聞のビートルズ研究本」として日本全国のビートルズ・ファンをうならせた『ビートルズと日本』シリーズ、最新刊登場!! 1966年当時の新聞記事(全国紙5紙、スポーツ紙10紙のほか、全47都道府県の地方紙)を調査し構成された本書は、ビートルズ来日への期待をあおる報道以外にも、青少年への悪影響への懸念、公演への参加禁止を報じた記事や、類を見ないまでに厳重になった警備態勢、メンバーの動向を執拗に追いかけた取材、現代と同様の投書による “炎上騒ぎ”、さらには根拠のない噂やデマまで……ビートルズ来日にまつわる混乱と狂騒のエピソードを満載。
『ウイングス全史 バンド・オン・ザ・ラン』

ウイングス全史 バンド・オン・ザ・ラン

8,800円

ポール・マッカートニー: 著 テッド・ウィドマー:編
ザ・ビートルズ アンソロジー・コレクション

シンコー・ミュージック・ムック

MUSIC LIFE ザ・ビートルズ アンソロジー・コレクション

2,310円
ビートルズ万華鏡 キーワードでめぐるファブ・フォー

ビートルズ万華鏡

キーワードでめぐるファブ・フォー

2,500円

桑原亘之介[著] 藤本国彦[監修]
(シンコー・ミュージック・ムック〉MUSIC LIFE ビートルズのアメリカ物語

(シンコー・ミュージック・ムック〉

MUSIC LIFE ビートルズのアメリカ物語

2,310円
マル・エヴァンズ もうひとつのビートルズ伝説

マル・エヴァンズ もうひとつのビートルズ伝説

5,500円

ケネス・ウォマック(著)、松田ようこ(訳)
商品情報
ザ・ビートルズ
『プリーズ・プリーズ・ミー』


Amazon(2026/6/26)¥3,300(限定盤SHM-CD)CD
Amazon(2026/6/26)¥6,600(完全生産限定盤)LP
商品情報
ザ・ビートルズ
『ウィズ・ザ・ビートルズ』


Amazon(2026/6/26)¥3,300(限定盤SHM-CD)CD
・Amazon(2026/6/26)¥6,600(完全生産限定盤)LP
この記事についてのコメントコメントを投稿

この記事へのコメントはまだありません

「ビートルズ・ファン・クラブ」大全

「ビートルズ・ファン・クラブ」大全

3,850円
「ビートルズと日本」 週刊誌の記録 来日編

「ビートルズと日本」 週刊誌の記録 来日編

3,080円
「ビートルズと日本」 ブラウン管の記録

「ビートルズと日本」 ブラウン管の記録

2,750円
「ビートルズと日本」熱狂の記録

「ビートルズと日本」熱狂の記録

2,970円

RELATED POSTS

関連記事

LATEST POSTS

最新記事

ページトップ