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連載 第5回

7/24-26「FUJI ROCK 2026」をとことん楽しみつくす

⑤ 7/24 - DAY1詳細レポート

フジロックを象徴するようなステージを見せたThe xx

今年もフジロックは無事終了。7月24日(金)から26日(日)の3日間、新潟は湯沢町・苗場スキー場で開催され、23日(木)の前夜祭を含めると国内外180組が出演し、4日間のべ来場者数はなんと123,500人を動員! 本連載では今回から3日間の模様を3回に分けてお送りします。

ということで、今回は初日となる7月24日(金)のレポート。“事前” をまとめた前回までの3回はYuki × 大谷 × 美馬の3人による鼎談形式でお送りしてきましたが、今回から再び元弊社社員で第1回からフジロックを経験してきている美馬亜貴子がお送りいたします。


FUJI ROCK FESTIVAL'26

・日程:2026年7月24日(金)25日(土)26日(日)
・会場:新潟県 湯沢町 苗場スキー場

公式ページ:FUJI ROCK FESTIVAL'26

◆まずは腹ごしらえ──からの、3日間の予定を検討

文◉美馬亜貴子

 
今年は会場前の道路がひどく渋滞したためシャトルバスの到着が遅れ、例年楽しみにしていたフジロックのスペシャル・バンド、Route 17 Rock ‘n’ Roll Orchestraには間に合わなかった。今年亡くなったスマイリー原島さん(グリーンステージの司会を長年務めていた)に捧げるステージは、浅井健一や甲本ヒロト、トータス松本などお馴染みの面々にTHE ROOSTERSの4人も加わり、フジロックのテーマソング「田舎へ行こう」なども披露してとても盛り上がったと、先に着いて見ていた仲間から聞いた。見逃したのは残念だったが、柔軟に楽しむのがフジロックの流儀。すぐに気を取り直して、まずは会場内を散策することにした。とりあえず最奥エリアであるオレンジエコーを目指して歩いていると、威勢の良い、野趣溢れるバンド・サウンドが聞こえてきて足を止めた。暴れるマリンバの音が印象的だ。タイムテーブルを確認したら、それがSON ROMPE PERA(ソン・ロンペ・ペラ)というメキシコのバンドであることがわかった。ドタバタしたリズムは、『8時だョ!全員集合』のセット転換時のBGMを彷彿とさせ、一緒にいた友人と笑い合いながら、盛り上がった。

また一つ未知のバンドと出会えた楽しさを満喫して次に向かったのは、ライヴではなく「苗場食堂」。ここは新潟の郷土料理を供する超人気店で、毎年大行列が発生するのだが、人が比較的少ない初日の早い時間が狙い目なのだフジロッカー歴も長くなると、いつなら並ばなくても良いかを把握しているのです。フフフ。予想通り10分ほどで “とろろ飯” を購入出来たので、食べながらアプリのタイムテーブルを眺め、3日間の計画を練る。

最短の待ち時間で買えた「苗場食堂」のとろろ飯。一味をかけ過ぎてしまった。

◆ステージを移動しながら、見たいものを見定め・逃さず!

TESTSET(RED MARQUEE)
まずはレッドマーキーでTESTSET(テストセット)。砂原良徳、永井聖一、LEO今井、白根賢一という強力な布陣が生み出すサウンドは、電子音楽の繊細さとライヴならではのダイナミズムを高い次元で融合させたもの。スタイリッシュでシビれる。とりわけ「Neuromancer」では、白根の疾走するドラムが最高にドライヴしていて痛快だった。

その後はグリーンに移動してTurnstile(ターンスタイル)。一昨年のホワイトでは、ステージに大勢の観客を上げてご機嫌な乱痴気騒ぎを見せてくれた彼ら。今年はさらにスケールアップしたパフォーマンスで観客を惹きつけた。1曲目からモッシュが巻き起こり、巨大なサークルピットが広がる光景は圧巻。世界的にも彼らはハードコアとオルタナティヴ・ロック両方のファンから支持されているが、その理由はライヴを見れば一目瞭然だ。激しさの中にも明るい開放感がある。オーディエンス・カメラが次々に笑顔の子供たちの姿を映し出していたが、それがこのバンドの持つポジティブヴなエネルギーと相まって、「今ここにいる喜び」をひしひしと感じさせられた。
Turnstile(GREEN STAGE)

◆現地集合の友人らと乾杯、ハイスタの熱さを目撃する

Hi-STANDARD(GREEN STAGE)
夕方を過ぎ、友人たちも続々と会場入りしてきたので、ここで一旦集まって乾杯の時間。フジロックのビールといえばハイネケンだが、我々は可能な限り地元・新潟限定の「風味爽快ニシテ」を飲むようにしている。オアシスの一部の店舗でしか売っていないのだが、これを飲むと「今年も苗場に来た!」ということを実感する。同様に、日本酒も「〆張鶴」や「鶴齢」といった地酒を飲むと気分が一層上がるのだ。
 
続くHi-STANDARD(ハイスタンダード)は、なんと27年ぶりとなる出演。活動休止期間や恒岡章(Dr)の急逝を経ての復活だけに、待ち受けるファンの期待も尋常ではない。

事実、イントロが鳴った瞬間から観客は沸騰! 私はグリーン後方からその様子を眺めていたのだが、ファンの年齢層も実に幅広く、彼らの楽曲が世代を超えて愛されていることを実感させる。ステージ上の本人たちもとにかく楽しそうだったが、終盤にはCCRの名曲「Have You Ever Seen the Rain?」をカヴァーしたりも。難波はMCで平和への思いを訴えたのだが、反戦のメッセージが込められたこの曲をこの場で披露するあたり、祝祭的な雰囲気の中でも伝えたいことはしっかり伝える「ハイスタらしさ」が垣間見えた。

◆苗場の涼しさに響き渡る残響──これもまたフジロック

The xx(GREEN STAGE)
そして初日の夜を荘厳に締めくくったのはThe xx(ジ・エックス・エックス)。彼らはまさにこの日のハイライトであり、3日間を振り返っても今年のフジロックを象徴するようなステージを見せてくれた。ロミーとオリヴァー、二人のヴォーカルが織り成す艶やかな掛け合いは、派手な演出とは無縁でありながら、一つ一つの音が蠱惑的。観客の意識をたちどころに惹きつけ、皆、固唾を飲んでステージを見つめている。ヘッドライナーのパフォーマンスとは思えないほどに静かだ。ジェイミーが差配するミニマルなビートと深い残響も苗場の涼しい空気に絶妙に溶け込んでいた。張り詰めた緊張感の中にもまろやかな情感が感じられ、まるで一本のロマンティックな映画を見終えたような深い余韻が残ったのだった。

─────────────

※続く7月25日(土)「DAY 2」は12日(水)、そして最終日26日(日)「DAY 3」については14日(金)にお届けします。どうぞお楽しみに!

FRFオフィシャルサイト

・FUJI ROCK FESTIVAL オフィシャルグッズ:GREENonRED

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