ロック・フォトグラファーのマイケル・プットランドが72歳で死去

ここ2週間で著名なロック・フォトグラファーの訃報(11月11日ロバート・フリーマン11月19日テリー・オニール、それぞれMLCニュース参照)が続いていますが、ミック・ジャガーの撮影に始まり、ジョン・レノン、エルトン・ジョン、アバ、フランク・ザッパ、ビリー・ジョエル、クラッシュ、ビージーズ、マドンナ、ジョージ・マイケルなど数えきれないほどのロック・アーティストや、ファッション・モデル、有名人らの写真を手掛けていたマイケル・プットランドが、11月19日に前立腺ガンのため72歳で亡くなりました。
 
ロンドン生まれのプットランドは、16歳から様々な写真家のアシスタントを務め、20代で自身のスタジオを設立、イギリスの音楽雑誌『Disc & Music Echo』のオフィシャル・カメラマンになりました。ここでの初仕事がロンドンにいたミック・ジャガーの撮影で、それを機にストーンズ1973年のツアーに同行、その後もバンドとの関係が長く続いていました。
 
1977年にニューヨークへ移住してからは、キャピトルやWEA、ポリグラム、コロンビアといったメジャーなレコード・レーベルの撮影を手掛けるようになり、当時プットランドが設立したフォト・エージェンシー「Retna」はロンドンにも支店を設け、世界最大規模にまで成長しましたが、2019年に「Globe Photos」が買収しています。
 
プットランドの作品には、自宅の天井をペイントするデヴィッド・ボウイや、ティッテンハースト・パークのホワイト・ルームにいたジョン・レノンとオノ・ヨーコ、自宅のキッチンにいたロジャー・ダルトリー、趣味のホットロッド・カーと一緒のジェフ・ベック、暖炉とビリー・ジョエルなど、自宅でくつろぐアーティストを捉えた写真や、レコーディング・スタジオで撮影したポール・マッカートニー、スティーヴン・スティルス、マーク・ボラン、イエス、デヴィッド・ギルモアらの写真もありました。

また数多くのアルバム・カヴァーも手掛け、ハリー・ニルソンのアルバム『Son of Schmilsson(邦題:シュミルソン二世)』のカヴァーは、プットランドがジョージ・ハリスンの自宅で撮影したものでした。

 プットランドは、2018年に写真集『The Music I Saw』を出版しており、トレーラー映像が公開されています。
また同名の展示会「The Music I Saw」が、11月16日に英イースト・サセックスのルーシー・ベル・ギャラリーでオープンし、来年の1月16日まで開催される予定です。

マイケル・プットランド・オフィシャル・サイト

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