アウトロー・カントリーのレジェンド、ジェリー・ジェフ・ウォーカーが78歳で死去

1942年にニューヨーク州オネオンタで生まれたウォーカーは、地元のバンドでギタリストとして活動した後、1963年にヒッチハイクでニューオーリンズへ渡り、フレンチ・クオーターで歌っていました。1968年にリリースした「Mr. Bojangles」は、1965年に公の場で泥酔して逮捕されたウォーカーが、ニューオーリンズの泥酔者留置所で出会った “ボージャングルス” と名乗るストリート・ダンサーをヒントに書いた曲で、ニッティ・グリッティ・ダート・バンドやボブ・ディラン、ドリー・パートン、サミー・デイヴィス・ジュニア、ニーナ・シモン、ジョン・デンヴァーなど、多くのアーティストがカヴァーしたことで知られています。

70年代初期、テキサス州オースティンに移住したウォーカーは、ウィリー・ネルソンやマイケル・マーティン・マーフィーらが活躍するアウトロー・カントリー・シーンと関わるようになり、1973年のライヴ・アルバム『Viva Terlingua』や1975年のアルバム『Ridin’ High』で成功を収めました。

1986年に妻でマネージャのスーザンと「Tried & True Music」という独自レーベルを立ち上げ、シンガー／ソングライターとして活動を続けたウォーカーは、2018年にもアルバム『It’s About Time』をリリースしていました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。