ポコの創設メンバー、ラスティ・ヤングが75歳で死去

ポコ公式フェイスブック・ページ2018年2月の投稿より、活動を開始した60年代末当時のパーソネル。左端がラスティ・ヤング、以下順にジョージ・グラハム、ランディ・マイズナー、ジム・メッシーナ、リッチー・フューレイ。
米カントリー・ロック・バンド、ポコのオリジナル・メンバーでスティール・ギターの名手でもあったシンガー/ソングライターのラスティ・ヤング(Rusty Young)が4月14日、ミズリー州の自宅で心臓発作のため死去しました。享年75。
ラスティ・ヤング(本名ノーマン・ラッセル・ヤング)は、1946年にカリフォルニア州ロングビーチで生まれ、コロラド州のデンバーで育ちました。6歳からラップ・スティール・ギターを演奏し始め、10代の終わりまで地元のカントリー・サイケデリック・ロック・バンドで演奏していました。

1967年にリッチー・フューレイからバッファロー・スプリングフィールドのラスト・アルバム『Last Time Around』にスティール・ギタリストとして招かれ、ロサンゼルスに移住したヤングは、バッファロー・スプリングフィールドが解散した後、1968年にフューレイ、ジョージ・グランサム、ジム・メッシーナらとポコを結成しました。

その後50年以上にわたり、ヤングはランディ・マイズナーやティモシー・B・シュミット、ポール・コットンらとポコとして活動を続け、バンドの中心的存在になっただけでなく、1976年の「Rose of Cimarron」や1979年の「Crazy Love」といったヒット曲を書き、ヴォーカルも担当していました。

2012年には、「スティール・ギターの殿堂」入りを果たし、ポコとして年間100公演以上のライヴを行なっていたヤングは、2013年の終わりに健康問題を理由に引退を発表しましたが、2014年にフェアウェル・コンサートを行なった後もポコの元メンバーらのライヴにゲスト出演し、2017年には初のソロ・アルバム『Waitin’ For The Sun』を発表したほか、2019年にも新曲「Listen to Your Heart」をリリースしていました。

20年以上にわたりポコとヤングのマネージャーを務めたリック・アルターは、次のように語っています。
「ラスティは、僕がこれまで一緒に仕事をしたアーティストの中で最も気取りがなく、世話好きで素朴な人でした。自分の音楽に絶えず生命力を注ぎ込んでいた彼は、ファンや仲間のミュージシャンにとって、一生に一度しか現れないミュージシャン、ソングライター、パフォーマーであり、友人だったのです」

安かなる眠りをお祈りいたします。
Poco - Rose Of Cimarron
Rusty Young - My Friend
[OFFICIAL VIDEO]
商品詳細
Rusty Young
『Waitin' For The Sun』

CD(2017/9/15)輸入盤
商品詳細
ポコ
『エピック・イヤーズ 1972-1976』

5CDs(2019/9/18)¥5,033
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