伝説のレコーディング・エンジニア／プロデューサー、アル・シュミットが91歳で死去

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伝説のレコーディング・エンジニア／プロデューサーのアル・シュミット（Al Schmitt）が4月26日、91歳で亡くなりました。死因は発表されていません。

シュミットは70年におよぶキャリアにおいて、エルヴィス・プレスリー、フランク・シナトラ、サム・クック、レイ・チャールズ、スティーリー・ダン、ジェファーソン・エアプレイン、チック・コリア、ニール・ヤング、ポール・マッカートニー、ジョージ・ベンソン、ボブ・ディラン、マイケル・ジャクソン、クインシー・ジョーンズ、サミー・デイヴィス・ジュニア、ジャクソン・ブラウン、ナタリー・コール、TOTO、マドンナをはじめとする数えきれないほどのアーティストを手掛け、グラミー賞を23回受賞し、150以上の作品がゴールドとプラチナに認定されています。

アル・シュミット公式サイトより、彼が手がけてきた作品をまとめたディスコグラフィ・ページ。トップの画像には、左からトミー・リピューマ、ポール・マッカートニーとの画像が使用されている。

1930年にブルックリンで生まれたシュミットは、19歳の時からニューヨークのアペックス・レコーディング・スタジオで働き始め、1958年にロサンゼルスに移住した後、レディオ・レコーダーズのスタッフ・エンジニアを経て、1963年から1966年までRCAレコードのエンジニアになりました。

1966年からはフリーランスとして独立し、引き続きジェファーソン・エアプレインをはじめとするRCAのアーティストを手掛けたほか、その後60年にわたり著名なロック、ジャズ、R&Bアーティストの作品に携わっていました。

シュミットは2006年、レコーディング・アカデミーから、演奏以外の分野で音楽業界の発展に貢献した人物に与えられる「Grammy Trustees Lifetime Achievement Award」を授与され、2014年にはハリウッドのウォーク・オヴ・フェイム（Walk of Fame）に星形プレートが刻まれています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。