マハヴィシュヌ・オーケストラのベーシスト、リック・レアードが80歳で死去

米ジャズ・フュージョン・バンド、マハヴィシュヌ・オーケストラ(Mahavishnu Orchestra)のベーシストで知られるリック・レアード(Rick Laird)が7月4日、80歳で死去しました。娘によると、レアードはホスピスケアを受けていたそうです。
アイルランドのダブリンで音楽一家に生まれたレアードは、16歳でニュージーランドに移住し、それまで演奏していたギターとピアノからアップライト・ベースに転向しました。
ニュージーランドとオーストラリアで著名なジャズ・ミュージシャンらと演奏した後、1962年にロンドンへ移ったレアードは、国際的に知られていたロニー・スコット・ジャズ・クラブのハウス・ベーシストになり、1963年~1964年までブライアン・オーガーと共演した後、バークリー音楽学院に通うために渡米しました。

1970年、レアードはジョン・マクラフリンやビリー・コブハム、ジェリー・グッドマン、ヤン・ハマーらとマハヴィシュヌ・オーケストラを結成し、エレクトリック・ベースを担当。1973年まで在籍し、バンド1971年のデビュー・アルバム『The Inner Mounting Flame』(邦題『内に秘めた炎』)と、1973年のセカンド・アルバム『Birds of Fire』(邦題『火の鳥』)に参加しました。

その後、1979年にバンドリーダーとして唯一のアルバム『Soft Focus』を発表し、リッチー・コールやスタン・ゲッツ、ソニー・ロリンズ、アニー・ロスらとも共演していました。

レアードは1982年に演奏活動から引退しましたが、写真家とベースの教師になり、写真家として高く評価されたレアードは、マイルス・デイヴィスやチック・コリア、エルヴィン・ジョーンズ、キース・ジャレットらの写真を撮影したほか、中級から上級レベルに向けたベースの教則本も執筆していました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
Birds of Fire - Mahavishnu Orchestra
Soft Focus
商品詳細
ザ・マハビシュヌ・オーケストラ・ウィズ・ジョン・マクラフリン
『内に秘めた炎』
(期間生産限定盤)

CD(2017/11/8)¥1,056
商品詳細
ザ・マハビシュヌ・オーケストラ
『火の鳥』
(期間生産限定盤)

CD(2016/4/27)¥990
この記事についてのコメントコメントを投稿

この記事へのコメントはまだありません

プログレ「箱男」

プログレ「箱男」

2,310円
どうしてプログレを好きになってしまったんだろう

どうしてプログレを好きになってしまったんだろう

1,980円
ディスク・コレクション UKプログレッシヴ・ロック メインストリーム・エディション

ディスク・コレクション UKプログレッシヴ・ロック メインストリーム・エディション

1,980円
ディスク・コレクション UKプログレッシヴ・ロック アウトスタンディング・エディション

ディスク・コレクション UKプログレッシヴ・ロック アウトスタンディング・エディション

1,980円

RELATED POSTS

関連記事

LATEST POSTS

最新記事

ページトップ