ザ・プラターズの元リード・シンガー、ソニー・ターナーが83歳で死去

ザ・プラターズ公式フェイスブックページ、2021年5月7日投稿分より。画像左端のリード・シンガーがソニー・ターナー。
 

50年代後半から60年代初期に大成功した米ヴォーカル・グループ、ザ・プラターズ(The Platters)のリード・シンガーだったソニー・ターナー(Sonny Turner)が1月13日、ロサンゼルスにて咽喉ガンのため82歳で亡くなりました。ニュースサイトの「ラスヴェガス・レヴュー・ジャーナル」(Las Vegas Review-Journal)が訃報を伝えています。
ウェストヴァージニア州フェアモント出身のターナーは、地元ヴォーカル・グループのザ・メトロトーンズでリード・シンガーを務め、クリーヴランドのクラブで俳優/コメディアンのレッド・フォックスの前座で出演していた時に、地元DJのビル・クレーンからプラターズのオーディションを持ち掛けられました。

その頃、1952年にロサンゼルスで結成されたプラターズは、1953年からリード・シンガーを務めていたトニー・ウィリアムズが脱退するところで、ターナーは1959年後半、オーディションを受けた100人の中からウィリアムズの後任に選ばれ、わずか19歳でプラターズのワールド・ツアーに参加しました。

ターナー加入後のプラターズは、1966年のシングル「I Love You 1000 Times」、1967年の「With This Ring」と「Washed Ashore」がヒットし、ターナーはプラターズ50年代の代表曲「Only You」「The Great Pretender」「The Magic Touch」をはじめ、多くのヒット曲も再レコーディングしていました。

ターナーは1970年、グループの内部闘争により脱退しましたが、その後も数十年にわたりソロとして、またソニー・ターナーズ・プラターズとして活動を続け、世界中でライヴを行なっていました。

また、ターナーのヴォーカルは、エディ・マーフィー主演の映画『The Nutty Professor 2』(邦題『ナッティ・プロフェッサー2 クランプ家の面々』2000年)や、アンソニー・ホプキンス主演の映画『Hearts in Atlantis』(邦題『アトランティスのこころ』2001年)、ロバート・デニーロ主演の映画『Prince of the City』(邦題『プリンス・オブ・シティ』1981年)のサントラにもフィーチャーされました。

ターナーは、プラターズ1990年の「ロックの殿堂」入りメンバーではありませんが、「ヴォーカル・グループの殿堂」(1998年)と「ビーチ・ミュージックの殿堂」入りを果たし、2005年に「ドゥー・ワップの殿堂」から「Lifetime Excellence in Entertainment賞」を授与され、2007年には「Black Music Award」を受賞しています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
American Bandstand 1967 – Hotline with Sonny Turner – With This Ring, The Platters
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