【MLCプレイリスト】テーマ別に往年の名曲を集めて聴く連載企画・第7回

意外な俳優が出演しているMVプレイリスト、題して「タイト・コネクション」!

テーマ別に往年の名曲を集めて聴く新企画を始めました──名付けて【MLCプレイリスト】! アーティストの来日やリリース、また季節や記念日、さらにその時々のトピック的な内容をテーマに取り上げます。

第7回目となる今回のテーマは「意外な俳優が出演しているMV」。何の気なしにミュージック・ビデオを見ていると、さりげなくハリウッドの大御所俳優や、ヤングがキャーキャーな注目株なんかが出てきて目がまん丸になった経験がみなさんにもあるのでは? 最初に思い浮かべたのはポール・サイモン「ユー・キャン・コール・ミー・アル」でのチェビー・チェイスとの似た者同士共演でした。毛色の違ったところではザ・キラーズの作品にガチャピンが出てきたり、オーケー・ゴーのスゴいやつの出だしの部分にPerfumeが出てたりなんていうのも。というわけで今回のタイトルはボブ・ディラン『エンパイア・バーレスク』からのシングルより拝借。例のアレです!
意外な俳優が出演しているミュージック・ビデオ・プレイリスト!

MUSIC LIFE CLUB(s)

つい先日、ポーラ・アブドゥルの「Straight Up」がリリースされてもうすぐ34年、というツイートを見かけ、そんなに時間が経ってしまったのか……と思いながら、懐かしくて続けてポーラのMV「Rush, Rush」を見て、この当時キアヌがこのMVに出た驚きと歓喜を思い出し、「意外な俳優が出演しているMV」というテーマを思いつきました。

MLCプレイリスト 2022.08.25/タイト・コネクション

1. Paula Abdul “Rush, Rush”
2. Madonna “Papa Don't Preach”
3. Blur “Charmless Man”
4. Weezer “Buddy Holly”
5. Carly Rae Jepsen “I Really Like You”
6. Billy Joel “Uptown Girl”
7. Michael Jackson “Remember The Time”

8. Fatboy Slim ft. Bootsy Collins “Weapon Of Choice”
9. Janet Jackson “That's The Way Love Goes”
10. Foo Fighters “Learn To Fly”

■楽曲解説

1. Paula Abdul “Rush, Rush”(1991)

featuring Keanu Reeves

ポーラ、キアヌを出演させてくれてありがとう!というのが正直な気持ちで当時見ていました。アルバム『スペルバウンド』収録、邦題「あふれる想い」。このMVは映画『理由なき反抗』(1955年)をモチーフにしていて、ジェームズ・ディーンが演じた役をキアヌ、ナタリー・ウッドの役をポーラが演じています。当時、なぜ彼が出演したのか大いなる疑問でしたが、『マイ・プライベート・アイダホ』など公開作のプロモーションの合間に息抜きで出演を引き受けたのかな?と推測します。
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商品情報
ポーラ・アブドゥル
『Spellbound』

Amazon Music・MP3(1991/5/14)¥1,900

2. Madonna “Papa Don't Preach”(1986)

featuring Danny Aiello

『カイロの紫のバラ』などに出演している俳優ダニー・アイエロとマドンナが、シングル・ファーザーとその娘を演じています。 当時かなりどぎついタイトルの歌と派手なヴィジュアルで世界を席巻したマドンナが、普通のダウンタウンの若者を演じていて新鮮でした。 また、途中マリリン・モンローを彷彿とさせるヘアメイクで踊っています。前作の「マテリアル・ガール」もモンローの『紳士は金髪がお好き』(1953年)のオマージュでしたね。 
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商品詳細
マドンナ 
『トゥルー・ブルー』

Amazon Music・MP3(1986/6/30)¥1,350
CD(2015/6/24)¥1,354

3. Blur “Charmless Man”(1995)

featuring Jean-Marc Barr

どこに行ってもブラーの幻影が出てきて精神的に追い詰められる男性をジャン=マルク・バールが演じています。バールと言えば『グラン・ブルー』(1988)。あの映画を観た後、しばらく海の中にいるような耳鳴りがしてその世界に浸ったものでした。ここでのバールも、『グラン・ブルー』の主人公のように深い静かな瞳で何を考えているか分からない不思議な存在感を放っています。ブラー1995年の4作め『ザ・グレイト・エスケープ』収録。
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商品情報
ブラー
『ザ・グレイト・エスケープ』

Amazon Music・MP3(1995/9/11)¥1,500
CD(2013/12/25)¥2,298[紙ジャケット仕様]

4. Weezer “Buddy Holly”(1994)

featuring Ron Howard, Henry Winkler

アメリカのTVドラマ『ハッピー・デイズ』のシーンと合成したMVで、今では映画監督で知られるロン・ハワードや俳優ヘンリー・ウィンクラーと合成共演しています。この『ハッピー・デイズ』、スージー・クアトロも出演していたようですね。タイトルとなった歌手バディ・ホリーが活躍した1950年代を舞台にしたTVドラマで、アメリカ人にとって古き良き年代だったのでしょう。ウィーザー、1994年リリースの同名デビュー・アルバムに収録。
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商品詳細
ウィーザー 
『ウィーザー』

Amazon Music・MP3(1994/5/10)¥1,350
CD(1994/5/10)¥1,152

5. Carly Rae Jepsen “I Really Like You”(2015)

featuring Tom Hanks

カーリー・レイ・ジェプセンが「Call Me Maybe」で可憐に世に出てきたのがもう10年前……時の流れの速さを感じます。2015年リリースの3作め『E•mo•tion』収録曲のこのMVの中では、トム・ハンクスが主演してリップシンクで歌っており、カーリー本人は最後に出てきます。と思ったら、同じカナダ出身でカーリーのデビューを後押ししたと言われるジャスティン・ビーバーも最後一緒に踊っていましたね!
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商品詳細
カーリー・レイ・ジェプセン
『エモーション』

Amazon Music・MP3(2015/6/24)¥1,800

6. Billy Joel “Uptown Girl”(1983)

featuring Christie Brinkley

乗りに乗っていたアルバム『イノセント・マン』からのセカンド・シングルで、当時モデルとして大人気だったクリスティ・ブリンクリーが出演、アップタウン・ガールの彼女がダウンタウンのGS店員ビリーの猛アタックを受け交際するという楽しいMVでした。 この曲は、後にアイルランドのボーイズ・グループ、ウエストライフが2001年にカヴァー、彼らのMVではクラウディア・シファーと、はた迷惑な客役でヨアン・グリフィズなどの俳優が賑やかに出演しています。
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ビリー・ジョエル 
『イノセント・マン』

Amazon Music・MP3(1983/8/9)¥1,800
CD(2013/7/24)¥1,685

7. Michael Jackson “Remember The Time”(1992)

featuring Eddie Murphy, Iman, Magic Johnson

この頃は、マイケルの新曲がリリースされる度にゴージャスで凝った内容のMVがMTVで流れ、私たちを楽しませてくれたものです。このMVは、往年のハリウッドの歴史大作『十戒』(1956年)、『ベン・ハー』(1959年)などの雰囲気そのままに、古代エジプトの王朝を舞台にエキゾチックな雰囲気に満ちています。エディ・マーフィー、イマン、マジック・ジョンソンらが出演。ジョンソンは91年にHIV感染を公表して引退した直後というタイミングでした。
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商品詳細
マイケル・ジャクソン
『デンジャラス』

Amazon Music・MP3(2001/10/16)¥1,800
CD(2018/3/21)¥2,222

8. Fatboy Slim ft. Bootsy Collins “Weapon Of Choice”(2000)

featuring Christopher Walken

映画『ディアハンター』(1978年)の悲劇的なニック役で一躍有名になったクリストファー・ウォーケンは、元々ミュージカルなどの舞台出身でダンサーとしても活躍していたそうです。 そのため、スパイク・ジョーンズ監督の本MVでも無人のホテルのロビーを軽やかなステップで 縦横無尽に踊りまくっています。2001年MTVアウォーズで複数項目受賞、2002年グラミー賞でベスト・ビデオを受賞。ファットボーイ・スリム2000年発表の『ガター&スターズ』収録です。
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商品詳細
ファットボーイ・スリム
『Halfway Between the Gutter and the Stars』

Amazon Music・MP3(2000/11/6)¥1,350
CD(2016/9/23)輸入盤

9. Janet Jackson “That's The Way Love Goes”(1993)

featuring Jennifer Lopez

この頃のジャネットのMVは、マイケル同様、ファンでなくとも見ていて豊かな気分になれたものです……特にこの「That's The Way Love Goes」(1993:邦題「それが愛というものだから」)は、肩の力が抜けて、大人のジャネットの余裕が感じられるMVが素敵でした。このMVでは、無名時代のジェニファー・ロペスが仲間の一人として出演しています。昨日発売『ジャパニーズ・シングル・コレクション -グレイテスト・ヒッツ-』にこのビデオも収録。
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商品詳細
ジャネット・ジャクソン
『janet』

Amazon Music・MP3(1993/5/18)¥1,530

10. Foo Fighters “Learn To Fly”(1999)

featuring Jack Black, Kyle Gass

このMVは、コメディ・ロック・デュオ、テネイシャスDとして活躍するジャック・ブラックとカイル・ガスが出演、というよりも、フー・ファイターズのメンバーが飛行機に乗り合わせた搭乗員と様々な乗客を怪演しているのが笑えます。 特にテイヴ・グロールは本人、パイロット、CA、デイヴにサインを求める女性ファンなど八面六臂の大活躍。先日惜しくも亡くなったテイラー・ホーキンスも本人とサバサバしているけど親切なCAなどを演じています。
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商品詳細
フー・ファイターズ 
『There is Nothing Left to Lose』

Amazon Music・MP3(1999/11/1)¥1,800
CD(1999/11/1)輸入盤

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いかがでしたでしょうか? ダニー・アイエロのようにマドンナのMVがきっかけで知った俳優もいれば、えっ、こんな有名な俳優が出ているんだ!とびっくりするMVもありました。他にもこんな俳優がこのMVに出ているよ!という情報がありましたら教えてくださいね。全10曲でちょっとだけ46分超えの47分37秒でした。
ということで、ではまた第8回をお楽しみに。本連載では一般の方からの投稿も受け付けておりますので、まずはテーマとその10曲をこちらmailmagazine@musiclifeclub.com)までお送りください。追ってこちらから原稿発注いたします(すみません、ノーギャラです)。ということで次回もどうぞお楽しみに!
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