ブームタウン・ラッツのオリジナル・ギタリスト、ギャリー・ロバーツが72歳で死去

アイルランド出身のニュー・ウェイヴ・バンド、ザ・ブームタウン・ラッツ(The Boomtown Rats)の創設メンバー/オリジナル・リード・ギタリストのギャリー・ロバーツ(Garry Roberts)が11月8日、72歳で死去しました。

バンドが訃報を発表していますが、現時点で死因は公表されていません。

「ブームタウン・ラッツのメンバーは、友人でギタリストのギャリー・ロバーツが今朝亡くなったことをお伝えすることになり、深い悲しみに包まれています。残りのメンバーであるピート、ボブ、サイモン、ダレン、アルは、彼の家族と友人に心から哀悼の意を表します。
1975 年春の澄んだ夜、ダブリンのダン・レアリーにあるパブで、ギャリーは後の偉大なロックンロール・バンドの創設メンバーになりました。彼の酷使したアンプから打ち出された嵐のような大量のノイズが、バンドと世界中のオーディエンスを活気づけました。
ファンにとって彼はレジェンドで、本当にそうでした。私たちにとってはギャザー(Gazzer)であり、ザ・ラッツが何者かを要約したような人物でした。
私たちは子供の頃からギャリーを知っていたので、彼がいない今夜は、途方に暮れた気分です。
ギャズ、安全な旅を。今までありがとう。

ボブ・ゲルドフ、ピート・ブリケット、サイモン・クロウ
with
ダレン・ビール、アラン・ダン」

ブームタウン・ラッツ、左端がギャリー・ロバーツ。
 

ロバーツは1950年にダブリンで生まれ、1975年にボブ・ゲルドフ、ゲリー・コット、ジョニー・フィンガーズ、サイモン・クロウ、ピート・ブリケットとブームタウン・ラッツを結成しました。

バンドは1977年から1985年にかけて、「Like Clockwork」や「Rat Trap」「I Don’t Like Mondays」(邦題「哀愁のマンデイ」)「Banana Republic」などがUKでヒットしましたが、1986年に解散しました。

解散後のロバーツは、シンプリー・レッド、オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダーク、フレッシュ・フォー・ルルのツアーでサウンド・エンジニアを務め、10年にわたり人前でギターを弾くことはありませんでしたが、その後4年間は、サイモン・クロウと4人編成のバンド、ザ・ヴェルクロ・フライズで演奏していました。

また、ロバーツとサイモン・クロウ、ダレン・ビール、ピーター・バートンは、ブームタウン・ラッツ・ロバーツ&クロウとして活動し、ラッツが最初に発表したアルバム3枚の楽曲をヨーロッパとUKで演奏していました。

そして2013年、ゲルドフ、ロバーツ、ブリケット、クロウの4人でブームタウン・ラッツを再結成し、27年ぶりに活動を再開。2020年には36年ぶりのスタジオ・アルバム『Citizens of Boomtown』をリリースしましたが(2020年2月17日MLCニュース参照)、これがロバーツ最後の作品となりました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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