「MLCニュースで振り返る2022年」、今年もお送りしてきたニュースで1年を振り返りましょう。ミュージック・ライフ・クラブでは毎日10本前後のニュースを更新しており、毎月200本超、年間で約2,400本ものニュースをお送りしております。6月までの上半期とそれ以後の下半期に分け、それぞの期間に「最も見られたニュース」をランキング形式でご紹介しながら、2022年を振り返ります。まずは6月末までの上半期から。

いくぶん落ち着いてきたとはいえ、今年もまだコロナの蔓延が続いた1年でした。寒くなってきてまたジワジワと新規感染者が増えておりますので、どうかみなさままだまだ油断なさらず！──ですが、遡ってみれば今年は、ビートルズの『ルーフトップ・コンサート』以下多くの音楽映画が劇場公開されてどれも満員御礼、さらに『QUEEN50周年展 -DON’T STOP ME NOW-』は2月まで東京で、3月には大阪で、さらに下半期ですが9月には名古屋でそれぞれ開催。そして3月以降海外からの渡航者制限が徐々に緩和されて、少しずつ来日アーティストの公演も増えてきました。MLCとしても、みなさんの戸外へ向かおうとする意欲がそうしたイベント事に集中してきているのを、「アクセス数」から感じ取っておりました。

「よしよし！　この調子で！」という、わずかながら明るい兆しを見せはじめた2022年前半、海外ロック＆ポップス・ニュースで1〜6月の間に注目を集めたのは以下のようなものでした。

それはそれは見事にクイーンに染めげられたトップ20です。全20項目中、クイーン関連が過半数の13項目。唯一健闘しているビートルズでもたったの4項目！　『ボヘミアン・ラプソディ』公開から4年になりますが、まだまだ熱狂は冷めやらずといったところでした。ここ日本では50周年記念展やポップアップ・ストアの期間限定開店もありましたし、一方本体もエリザベス女王のプラチナ・ジュビリー記念コンサートに出演というビッグ・ニュースもあり、クイーン熱が冷める暇なし、というよりはむしろその熱はかえって上がった2022年だったという感じでしょうか。

ビートルズは昨年来の『Get Back』の勢いが、オンライン限定から劇場へ、そして商品化へと広がった今年前半。後半には今度は『リボルバー』のスーパー・デラックス・エディション化が待ち受けています。

その二者以外のランクインは、スティングとシネイド・オコーナーとシェイン・マガウワンのニュースのみ。スティングはいまだ終息の気配ないロシアによるウクライナ侵攻を受けてのものであり、シネイド・オコーナーは彼女個人の大変な不幸を伝えるニュース。そんな中唯一ほっこりできるのが、シェイン・マガウワンのドキュメンタリー映画公開に関するニュース。2023年は、そんな悲しいニュースが少しでも少なくなりますように。

［R.I.P］

そして今年前半も多くの方がお亡くなりになりました。謹んでお悔やみ申し上げますとともに、安らかなる眠りをお祈り申し上げます。

1月　ロニー・スペクター、ミートローフ、ドン・ウィルソン、ノーマ・ウォーターソン　他
2月　シル・ジョンソン、ベティ・デイヴィス、イアン・マクドナルド、ゲイリー・ブルッカー　他
3月　テイラー・ホーキンズ　他
4月　クリス・ベイリー、クラウス・シュルツェ　他
5月　ヴァンゲリス、アラン・ホワイト（イエス）、ロニー・ホーキンス　他
6月　アレック・ジョン・サッチ（元ボン・ジョヴィ）　他

というわけで、2022年上半期まとめ、アクセス数トップ20でした。引き続き、「2022年下半期アクセス数トップ20」もご覧ください。