アース・ウィンド＆ファイアーのドラマー、フレッド・ホワイトが67歳で死去

アース・ウィンド＆ファイアー（EW&F）のドラマーで、ホワイト4兄弟の末っ子、フレッド・ホワイト（Fred White）が1月１日、67歳で死去しました。

兄のヴァーダイン・ホワイトがSNSで訃報を発表しています。
「私たちの家族は今日、素晴らしい才能の持ち主だった愛する弟、フレデリック・ユージン・“フレディ”・ホワイトを喪い、悲しみに暮れています。彼は天国で兄のモーリス、モンテ、ロナルドと一緒になり、彼ら天使たちとドラムを演奏しています」

バンドの公式フェイスブック・ページ、2018年2月14日の投稿より。後列中央がフレッド・ホワイト。

フレッドは1955年にシカゴで生まれ、高校時代にダニー・ハサウェイらのツアーにドラマーとして参加した後、1974年に19歳でアース・ウィンド＆ファイアーに加入。EW&Fが1975年に発表した6枚目のアルバム『That’s the Way of the World』（邦題『暗黒への挑戦』）でレコーディング・デビューを果たし、同作からタイトル曲や「Shining Star」が大ヒットしました。

その後、1983年の『Electric Universe』まで8枚のアルバムに参加し、そのうち4枚のアルバムが全米アルバム・チャートの第1位を記録。バンドは、1979年のヒット曲「Boogie Wonderland」を含めた10曲が全米ポップ・チャートのトップ15にランク・インし、1978年の「September」や「Got to Get You Into My Life」（ビートルズのカヴァー）など8曲がR&Bチャートの第1位を獲得しました。

フレッドは1984年にEW&Fを脱退しましたが、グループが2000年に「ロックの殿堂」入りを果たした際に式典に参加し、バンドとパフォーマンスを披露していました。また、ダイアナ・ロスやボニー・レイットらと共演を続け、最近ではダイアナ・ロス2021年のカムバック・アルバム『Thank You』でバックヴォーカルを担当しました。

フレッドの訃報を受け、EW&Fのフィリップ・ベイリーは、次の追悼メッセージを発表しています。
「ファミリー・グルーヴの基礎は、モーリス、ヴァーダイン、フレディで成り立っていた。僕らは多くを語る必要はなかった。あのグルーヴは血筋だった。リトル・ブラザーよ、安らかに」

また、レニー・クラヴィッツは、「生前の彼から影響を受けることが出来て幸運でした」とコメントしています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。