ドライヴ・ライク・ジーヒューのフロントマン、リック・フローバーグが55歳で急逝

米ポスト・ハードコア・バンドのドライヴ・ライク・ジーヒュー(Drive Like Jehu)や、ホット・スネイクス(Hot Snakes)のシンガー/ギタリストで、ヴィジュアル・アーティストでもあったリック・フローバーグ(Rick Froberg)が6月30日、55歳で死去しました。

彼の友人でコラボレーターのジョン・リースが訃報を伝えており、次のように綴っています。

「リックが昨夜、自然死により急逝しました。彼のアートは人生をより良いものにしてくれました。彼が唯一、アートやロックンロール以上に愛していたのが友達でした。彼の想像性、ヴィジョン、そしてこの世界に美をもたらした能力は永遠に記憶されることでしょう。愛しているよ、リック。今後の人生にキミがいなくなり寂しくなる」
ロサンゼルスで生まれたフローバーグは、サンディエゴのエンシニータスに長年住み、10代でジョン・リースとピッチフォークを結成しました。1990年にバンドが解散した後、二人はベーシストのマイク・ケネディとドラマーのマーク・トロンビーノと共にドライヴ・ライク・ジーヒューを結成し、1991年にデビュー・アルバムをリリースしました。

バンドは、1994年にメジャー・レーベルからセカンド・アルバム『Yank Crime』をリリースした直後に解散しましたが、フローバーグとリースは1999年にホット・スネイクスを結成し、2000年~2004年に3枚のアルバムを発表し、2005年に解散しました。

しかしながら、ドライヴ・ライク・ジーヒューは、2014年に1度限りのコンサートで再結成し、2015年~2016年にリユニオン・ツアーを開催。ホット・スネイクスも2011年にリユニオン・ツアーを行ない、2018年にはアルバム『Jericho Sirens』をリリースし、フローバーグは亡くなる2週間前、「ホット・スネイクスの新アルバムが、間もなく完成する」とSNSに投稿したばかりでした。

またフローバーグは、イラストレーターとしてアルバムやプロモーション用のアートワークを手掛けたほか、自身のバンドやロケット・フロム・ザ・クリプトらのマーチャンダイズのデザインも担当し、80年代初頭にNYのブルックリンに移住した後、元エドセルのギタリスト、ソラブ・ハビビオンと2006年にオビッツというバンドを結成、2021年にアルバム『Die at the Zoo』をリリースしていました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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