元スマッシュ・マウスのフロントマン、スティーヴ・ハーウェルが56歳で死去

米ロック・バンド、スマッシュ・マウス（Smash Mouth）の創設メンバー／フロントマンだったスティーヴ・ハーウェル（Steve Harwell）が9月4日、肝不全のため56歳で死去しました。

バンドがSNSで訃報を伝えており、ハーウェルはアイダホ州ボイシの自宅にて、家族や友人に見守られながら安らかに息を引き取ったそうですが、何年も前からアルコール依存症や、様々な健康問題を抱えていました。

1967年にカリフォルニア州で生まれたハーウェルは、当初F.O.S.というグループでラッパーとしてキャリアをスタートさせ、1994年にグレッグ・キャンプやポール・デ・リズルらとスマッシュ・マウスを結成しました。

バンドは、1997年にデビュー・アルバム『Fush Yu Mang』を発表し、収録曲「Walkin’ on the Sun」がUSチャートで1位に輝き、同アルバムはダブル・プラチナに認定されました。続いて、1999年のセカンド・アルバム『Astro Lounge』から「All Star」も大ヒットし、この曲は、2000年のグラミーで「最優秀ポップ・パフォーマンス賞（デュオまたはグループ）」にノミネートされました。こちらのアルバムは、アメリカでトリプル・プラチナに認定されています。

さらに、2001年のサード・アルバム『Smash Mouth』に収録されたモンキーズのカヴァー「I’m a Believer」が、「All Star」と共に同年の映画『Shrek』のサントラにフィーチャーされ、バンドの人気に拍車をかけました。

ハーウェルは、スマッシュ・マウスが1997年～2012年に発表した全7枚のアルバムに参加しましたが、バンドは2012年の『Magic』以降アルバムを発表しておらず、定期的にツアーは続けていたものの、ハーウェルは2021年、ニューヨーク州北部の公演で観客を罵倒するなど奇妙なパフォーマンスを行ない、それを機にバンドを引退しました。

バンドのマネージャーは、次のコメントを発表しています。
「スティーヴは、100％パワー全開の人生を送り、燃え尽きる前に宇宙全体で明るく燃え上がりました」

安らかなる眠りをお祈りいたします。