シャングリラスのリード・シンガー、メアリー・ワイスが75歳で死去

シャングリラス『Leader Of The Pack』(RTed Bird:1965)、画像センターがメアリー・ワイス。
60年代に活躍したガールズ・グループ、シャングリラス(Shangri-Las)のリード・シンガー、メアリー・ワイス(Mary Weiss)が1月19日、75歳で死去しました。

ワイス唯一のソロ・アルバム『Dangerous Game」』(2007年)をリリースしたノートン・レコードが訃報を伝えていますが、死因は発表されていません。
NYCのクイーンズで生まれ育ったワイスは、高校時代の1963年に姉のベティ・ワイス、双子の姉妹メアリー・アン・ガンサーとマーガレット・ガンサーとシャングリラスを結成しました。グループは1964年、当時無名だったビリー・ジョエルがセッション・ミュージシャンで参加したシングル「Remember (Walking in the Sand)」(邦題「渚のおもいで」)がビルボード・チャートの5位、「Leader of the Pack」が第1位に輝き、ビートルズやローリング・ストーンズ、ジェイムス・ブラウンが同年行なったツアーで前座を務めました。

続いて、「Give Him a Great Big Kiss」「Out in the Streets」「I Can Never Go Home Anymore」など10曲がチャート入りを果たしましたが、グループのアルバムは、1965年にリリースした「Leader of the Pack」と「Shangri-Las-65!」の2枚に終わり、シャングリラスは1968年に解散しました。

その後、シャングリラスは1977年と1989年のコンサートで一時的に再結成しましたが、音楽業界からほぼ撤退していたワイスは、エンターテイメントとかけ離れた仕事に就いており、めったにパフォーマンスしていませんでした。しかしながら、2005年にソロとして復帰し、2007年にロック・バンドのレイニング・サウンド(Reigning Sound)をバックに初ソロ・アルバム『Dangerous Game』をリリース、同作のサポート・ツアーも行ない、数十年ぶりにTV番組『Late Night with Conan O’Brien』でパフォーマンスも披露していました。

なお、シャングリラスは70年代のニューヨーク・ドールズやラモーンズ、ブロンディらに影響を与え、1964年のシングル「Leader of the Pack」が、2019年に「ロックの殿堂」入りを果たしています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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The Shangri-Las
『Leader of the Pack』


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Mary Weiss
『Dangerous Game』


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