ラッシュやクイーンズライクの名プロデューサー、ピーター・コリンズが73歳で死去

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ラッシュやクイーンズライクを手掛けた英レコード・プロデューサー、ピーター・コリンズ(Peter Collins)が6月28日、テネシー州ナッシュヴィルの自宅にて、膵臓ガンのため73歳で死去しました。
コリンズは1951年にイングランドのレディングで生まれ、1976年にマディソンというバンドを結成した後、プロダクション会社を設立。1983年にプロデュースしたニック・カーショウのデビュー・アルバム『Human Racing』がヨーロッパで大ヒットし、9か月後に手掛けたカーショウのセカンド・アルバム『The Riddle』と共にマルチ・プラチナとなる大成功を収めました。

その後、1985年にラッシュのアルバムをプロデュースするためカナダに移住したコリンズは、同年のアルバム『Power Windows』、1987年の『Hold Your Fire』、1993年の『Counterparts』、1996年の『Test for Echo』を手掛けました。

また、クイーンズライクの大ヒット・アルバム、1988年の『Operation:Mindcrime』と1990年の『Empire』、1997年の『Hear in the Now Frontier』や、アリス・クーパー1991年の『Hey Stoopid』、スーサイダル・テンデンシーズ1992年の『The Art of Rebellion』、ボン・ジョヴィ1995年の『These Days』も手掛け、メタルとハード・ロック以外では、前述のニック・カーショウや、ミュージカル・ユース、トレイシー・ウルマン、アルヴィン・スターダスト、ゲイリー・ムーアらをプロデュースしていました。

コリンズの訃報を受け、ラッシュのゲディ・リーは、次のようにコメントしています。

「ピーター・コリンズの訃報を聞き、とても悲しんでいます。彼は親愛なる友人であり、ラッシュの 4 枚のアルバムのプロデューサーでした。80 年代から 90 年代にかけて、私たちは世界中のさまざまなスタジオで一緒に素晴らしい音楽の冒険をしました。彼は絶えず葉巻をくわえ、いつも上機嫌で、本当に僕らのミスター・ビッグでした。録音ボタンを押した後、彼が『OKボーイズ、最初から最後まで……止めるな!』と言っていたのが今でも聞こえてきます。愛しているよ、B(ビッグ)。安らかに眠ってください。心から感謝しています」

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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