イッツ・ア・ビューティフル・デイの元キーボーディスト、リンダ・ラフレイムが85歳で死去

サンフランシスコ出身のバンド、イッツ・ア・ビューティフル・デイ(It’s a Beautiful Day)のキーボーディストで、昨年8月に他界したリーダーのデヴィッド・ラフレイム(2023年8月9日MLCニュース)の妻だったリンダ・ラフレイム(Linda LaFlamme)が10月23日、血管性認知症のため85歳で死去しました。

家族が訃報を伝えており、リンダは今年4月に脳卒中を患っていたそうです。

リンダ・ラフレイム公式フェイスブック・ページより。
ファースト・アルバム当時のパーソネル、前列左がリンダ・ラフレイム。
その後ろが元夫のデヴィッド・ラフレイム。

1939年にセントルイスで生まれたリンダ(Linda Sue Rudman)は、クラシック・ピアノを習い、1961年にウィスコンシン大学を卒業した後、サンフランシスコに移住し、クラシック音楽のヴァイオリニストだったデヴィッド・ラフレイムと出会いました。

二人は1967年にイッツ・ア・ビューティフル・デイを結成し、1969年に発表したデビュー・アルバム『It’s a Beautiful Day』から、デヴィッドとリンダが共作した「White Bird」がヒットし、同曲はバンドの代表曲になりましたが、1970年までに二人が離婚し、リンダはデビュー・アルバムに参加しただけでバンドを脱退しました。

リンダはその後、タイタス・マザー(Titus’ Mother)と、ア・ソート・イン・パッシング(A Thought in Passing)というバンドを結成したものの、どちらも全国的に認知されることはありませんでした。

なお、イッツ・ア・ビューティフル・デイは1997年、デヴィッドが再婚したリンダ・ベイカーという歌手がバンドに加わり、彼女の名前もまたリンダ・ラフレイムになったため、バンドの歴史を説明する際に混乱が生じましたが、第二のリンダ・ラフレイムは現在、リンダ・ベイカー・ラフレイムとしてバンドのヴォーカリストを務めています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
It's A Beautiful Day『It's A Beautiful Day』
(Columbia:1969年)
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