ザ・リプレイスメンツのギタリスト、スリム・ダンラップが73歳で死去

ミネソタ州プレインヴューで生まれ育ったダンラップは、子供時代にギターを演奏し始め、70年代からミュージシャン／ヴィジュアル・アーティストのカーティス・アルムステッドと、様々なプロジェクトに参加し、アルムステッドとスプークス（Spooks）で活動していた1987年、リプレイスメンツのポール・ウェスターバーグから誘いを受け、ボブ・スティンソンの後任ギタリストとしてバンドに加入しました。

ダンラップは、バンド1989年のアルバム『Don’t Tell a Soul』と、最後のスタジオ・アルバムとなった1990年の『All Shook Down』に参加し、前者のアルバムでは、ギター、メロトロン、キーボード、バック・ヴォーカルを担当したほか、収録曲「Darlin’ One」のソングライティングにも加わり、同作からリード・シングルの「I’ll Be You」がバンド最大の商業的ラジオ・ヒット曲になりましたが、バンドは1991年にエルヴィス・コステロとツアーを行なった後、同年解散しました。

その後、ソロ活動を開始したダンラップは、元ジョージア・サテライツのダン・ベアードとツアーを行ない、1993年に初ソロ・アルバム『The Old New Me』、1996年にセカンド・ソロ・アルバム『Times Like This』をリリースするなど、ミネアポリスの音楽シーンで活動を続け、1997年にはNYCのボトムラインでライヴも行ないました。

しかしながら、2012年に患った重度の脳卒中により麻痺が残り、リプレイスメンツの元バンド仲間が、ダンラップの治療費のために4曲入りのEP「Songs for Slim」をリリースしていました。

また2020年には、2002年にミネソタ州のターフ・クラブで収録したダンラップのライヴ・アルバム『Thank You Dancers！』がリリースされています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。