タートルズの創設メンバー、マーク・ヴォルマンが78歳で死去

商品情報　Flo & Eddie『The Phlorescent Leech & Eddie / Flo & Eddie』
Amazon Music（FEB 12 2008）

タートルズをフィーチャーした「Happy Together」ツアーで2018年からヴォーカルを務めるロン・ダンテ（2018年11月27日MLCニュース）が訃報を伝えており、複数の報道機関によると、ヴォルマンは急病のために亡くなったそうですが、ヴォルマンは2023年に進行性の神経変性疾患であるレビー小体型認知症（LBD）を患っていると公表していました。
 
1947年にロサンゼルスで生まれたヴォルマンは、高校の学友だったハワード・ケイラン（vo）、アル・ニコル（g）、チャック・ポーツ（b）、ドン・マレー（d）、ジム・タッカ（g）とサーフ・ロック・バンドのクロスファイアーズを結成し、このバンドが後にタートルズに改名しました。
 
1965年にボブ・ディランのカヴァー「It Ain't Me Babe」で初ヒットを記録したタートルズは、その後も「She'd Rather Be With Me」「Elenore」「You Showed Me」などのヒット曲を次々と発表し、1967年のシングル「Happy Together」が全米1位を獲得。しかしながら、バンドは1970年に解散しました。

その後、ヴォルマンとケイランは、契約上の理由からフロー＆エディ（Flo & Eddie）として、ザッパ率いるマザーズ・オブ・インベンションに参加し、またデュオとしてライヴ活動やレコーディングを続けていました。
 
2015年には、タートルズの結成50周年を記念し、"ザ・タートルズ...フィーチャリング　フロー＆エディ"として「Happy Together」ツアーを行ない、60年代後半に活躍したバンドが集結しましたが、ヴォルマンはツアー中に咽頭ガンと診断され、2016年に完治したことが発表されました。

そして2023年、ヴォルマンは自伝「Happy Forever: My Musical Adventures With The Turtles, Frank Zappa, T. Rex, Flo & Eddie, and More」が出版される前に、レビー小体型認知症であることを公表し、2018年に「Happy Together」ツアーから離脱したカイランに続き、自身もツアーから引退しました。
 
なお、ヴォルマンの訃報を受け、モンキーズのミッキー・ドレンツが追悼メッセージを発表しており、70年代にテニスのチャリティ・イベントで撮影されたヴォルマンとドレンツ、オリヴィア・ニュートン＝ジョンとキース・ムーンの写真が掲載されています。