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元ザ・コモドアーズのロナルド・ラプレッド死去

商品情報 コモドアーズ 『マシン・ガン』Amazon(2019/3/20)¥960

コモドアーズ1974年のデビュー・アルバム『マシン・ガン』。ロナルド・ラプレッドは最後列、左から三番目。最前列センターがライオネル・リッチー。

5月30日、ライオネル・リッチーがかつて在籍したことで知られる、往年のモータウンを代表するヴェテラン・グループ、ザ・コモドアーズの結成メンバーのひとり、ロナルド・ラプレッドが亡くなりました。享年75。死因等は明らかになっていません。
アラバマ州タスキーギで生まれたラプレッドは、タスキーギ大学在学中に学友たちとザ・コモドアーズを結成しました。当初のラインナップはライオネル・リッチー(サックス)、ウォルター・オレンジ(ドラム)、ウィリアム・キング(トランペット)、ミラン・ウィリアムズ(キーボード、2006年7月死去)、トーマス・マクラリー(ギター)、そしてラプレッド(ベース)で、自分たちで曲を書いて演奏もこなすというこの才能あふれる自給自足型のファンク・バンドは、主にアラバマ州内でギグを重ねて成功を収めた後、1971年のジャクソン5のツアーのウォームアップ・バンドのオーディションに合格するという快挙を成し遂げました。

このツアーを機に全米で広く注目を集めることになった彼らは、モータウンとの契約に漕ぎつけます。1974年のデビュー・アルバム『Machine Gun』は、ソウル・チャートでトップ10入りを果たしたホットなインストゥルメンタルのタイトル曲を筆頭に、生粋のファンク・アルバムに仕上がっていました。コモドアーズのサウンドはタイトでファンキーで、後に彼らが知られるようになる穏やかなバラードの片鱗は当時は全く見られなかったのです。翌年には同じくパワフルな『Caught In The Act』 と 『Movin On』をリリースしており、後者からは初の本格的なクロスオーヴァー・ヒット「Sweet Love」が生まれています。彼らは1976年にも同じく強力なバラード「Just to Be Close To You」で再びヒットを飛ばしました。
Commodores - Machine Gun (live 1974)
Sweet Love - Commodores | The Midnight Special
1977年、バンドの名前を冠した、彼らの代表作と呼ぶにふさわしいアルバム『Commodores』がリリースされ、ここからは当時の彼らにとって最大のヒット曲となった美しい「Easy」と、刺激的なダンス/ファンクの名曲「Brick House」が世に出ました。またこのアルバムには、今ではクワイエット・ストームの定番曲とされる「Zoom」も収録されていますが、実はこの曲は悲しいことにラプレッドにとって、人生における重要な出来事を象徴するものでした。バンドがアルバム制作に取り組んでいるさなか、ラプレッドの妻キャシーは繰り返し腹痛を訴えました。医師からは検査手術を勧められました。ラプレッドは後にこう記しています。「9時半に彼女が手術室から出てくると思っていた。9時半が過ぎ、10時半が過ぎ、11時半になっても彼女はまだ手術室にいた。飛行機を2便乗り過ごしたが、その場を離れるわけにはいかなかった。午後12時10分頃、医師が出てきて、彼女の子宮に巨大な腫瘍があると告げた。余命は2ヶ月ほどだと言われた。彼女は23歳だった」

打ちひしがれたラプレッドは、自分の思いを曲の形で表現し始め、それが後の名曲誕生へと繋がったのです。リッチーが「Zoom」の歌詞を完成させ、この曲はコモドアーズのアルバムの要となり、グループが出した中でも最も高く評価されたバラードの一つとなりました。残念ながら、キャシー・ラプレッドはこの曲のリリース後間もなくこの世を去っています。
コモドアーズはその後の数年にわたり、アルバムを出せばゴールド・ディスクやプラチナ・ディスクを獲得し、シングルでも「Three Times A Lady」「Still」「Sail On」「Oh No」などのヒットを連発し、スーパーグループとしての地位を確立していきました。その後、リッチーがソロ活動のためにグループを脱退しますが、ラプレッドはこの時期、精力的にソングライティングに打ち込み、「I Feel Sanctified」(1974年)、「Slippery When Wet」(1975年)、「Brick House」(1977年)、「Too Hot ta Trot」(1977年)など、コモドアーズの代表曲のいくつかを共作しています。

1982年、リッチーが自身の名を冠したアルバムを大ヒットさせると、業界内ではコモドアーズはもはや死に体であるという説がまことしやかに囁かれていました。しかしながら、新たにシンガーとしてJ.D.ニコラス(後にヒートウェイヴのメンバーとなった)を迎えた彼らは、ウォルター・オレンジが外部ソングライターのフラニー・ゴールドとデニス・ランバートと共に書いた楽曲で、バンド史上最大級のヒットを生み出し、批評家たちを黙らせました。ジャッキー・ウィルソン、マーヴィン・ゲイなど、既に故人となったソウルの偉人たちに対するトリビュート・ソング「Nightshift」は、全米ブラック・チャートのトップに4週間君臨し、彼らにグラミー賞最優秀R&Bヴォーカル・パフォーマンス賞をもたらす、文字通りの大ヒットとなったのです。
アルバム『Nightshift』の後、コモドアーズを脱退したラプレッドは、ニュージーランドに移住しました。そこで彼はその後数十年にわたり演奏活動を続けており、 2000年代初頭にはTV番組『Mike King Tonight』で8人編成のハウスバンドを率いて出演していました。

ロナルド・ラプレッドは穏やかな人物であったことが伝えられており、グループの中でも控えめな存在でしたが、コモドアーズがソウル・ミュージック界の王者としてその地位を確立する上で重要な役割を果たしたことには違いなく、彼の功績は今後何年も称えられることでしょう。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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コモドアーズ
『マシンガン〜ベスト・オブ・コモドアーズ』


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コモドアーズ
『Movin' on』


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The Commodores
『Nightshift』


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