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NYパンク・シーンの立役者、ザ・デッド・ボーイズ/ロケット・フロム・ザ・トゥームズのチーター・クローム死去

2002年にリリースされた、ロケット・フロム・ザ・トゥームス1975年クリーヴランドでのライヴ録音『The Day The Earth Met The...(Live From Punk Ground Zero, Cleveland 1975)』(Smong Veil Records)。裏面メンバー写真、右端がチーター・クロームで、手前がのちにペル・ウブを結成するデヴィッド・トーマス。
商品情報 Rocket From The Tombs『The Day the Earth Met the Rocket from the Tombs(Live)』
Amazon Music(DEC 05 2011)
9月12日、ザ・デッド・ボーイズやロケット・フロム・ザ・トゥームズでギタリストを務めたチーター・クロームが亡くなりました。享年71。シルヴェイン・シルヴェインやロニー・スペクターとも共演したこの多作なミュージシャンは、ニューヨークでのパンク・ロック・ムーヴメントの立役者としても広く知られる人物でした。彼の死を確認したのはザ・デッド・ボーイズの公式インスタグラムで、直接の死因についてはまだ公表されていません。

「俺たちの愛する友人であり、バンドメイトでもあるチーター・クロームがこの世を去ったことをお知らせすることになり、大変悲しく思っている」とバンドは綴っています。「チーターは真に独創的な人物であり、パンク・ロック・ムーヴメントの立役者だった。野性的なギターリフと狂気じみたエネルギーで音楽界を席巻した、まさに “ワンマン・ハリケーン” みたいな存在だった。そしてそれ以上に、チーターはロックンロールを愛する、本当に心優しい人だった。チーターの家族、友人、そして世界中のファンの皆さんに、心からのお悔やみを伝えたい。彼の音楽はこれからもずっと生き続け、何世代にもわたって人々にインスピレーションを与え続けるだろう。この辛い時期に際し、どうかプライヴァシーを尊重して欲しい。安らかに眠れ、チーター」
チーター・クロームは、本名ユージーン・リチャード・オコナーとして、1955年2月18日にオハイオ州クリーヴランドで生まれました。1974年の秋、ギタリストとしてプロト・パンク・バンド、ロケット・フロム・ザ・トゥームズに加入し、1975年にはクリーヴランドのピカデリー・クラブで、テレヴィジョンやパティ・スミスの前座を務めましたが、バンドの活動はそれから僅か数ヶ月しか続かず、同年8月にフェアウェル・ライヴを行なっています。その短命な活動にも拘わらず、ロケット・フロム・ザ・トゥームズはシーンに消えることのない足跡を残したのでした。音楽ジャーナリストのレスター・バングスは彼らを「アンダーグラウンド・ロック・バンドの伝説的元祖」と評し、『ローリング・ストーン』誌のデヴィッド・フリッケは、「アンダーグラウンドであろうとメインストリームであろうと、アメリカのロック界でこれほど過激に、かつ生々しく、裏切られたことや怒りに燃えて戦うことについて歌い、演奏していたバンドは他に存在しなかった」と綴っています。

ロケット・フロム・ザ・トゥームズ解散後、クロームはスティーヴ・ベイターズ、ジミー・ゼロ、ジェフ・マグナム、ジョニー・ブリッツと共にザ・デッド・ボーイズを結成。ニューヨーク・シティに活動拠点を移した後、このパンク・バンドは1977年にデビュー・アルバム『Young, Loud and Snotty』(=若くてやかましくて生意気)を、1978年にはセカンド・アルバム『We Have Come for Your Children』をリリースします。バンドはニューヨークのパンク・シーンの中心的存在となり、CBGBsではしばしばチケットが完売するほどの人気を誇りました。1979年にザ・デッド・ボーイズは解散しましたが、チーター・クロームはザ・スティレットスや、自身のバンドであるチーター・クローム・アンド・ザ・カジュアルティーズとしてニューヨーク周辺で活動を続けました。また、彼はロニー・スペクターのソロ・デビュー・アルバム『Siren』にも参加しています。

商品情報
Dead Boys
『We Have Come For Your Children』


Amazon Music( JUN 01 1978)

デッド・ボーイズ、1978年リリースのセカンド・アルバム。ジャケット左端がチーター・クローム、中央がスティーヴ・ベイターズ。
ザ・デッド・ボーイズはこれまでに何度も再結成を果たしており、中でも2017年には結成40周年記念ツアーを行ない、デビュー作を再録音して『Still Snotty:Young, Loud and Snotty at 40』(相変わらず生意気な野郎ども:40年経っても若くてやかましくて生意気)と改題し、リリースしたことで話題となりました。2003年、クロームはクレイグ・ベル、ペレ・ウブのデヴィッド・トーマス(2025年4月28日MLCニュース)、スティーヴ・メールマン、そしてテレヴィジョンのリチャード・ロイドという新ラインナップでロケット・フロム・ザ・トゥームズの再結成を実現させます。彼らはこの新たなラインナップの演奏によるロケット・フロム・ザ・トゥームズのオリジナル曲を収録したアルバム『Rocket Redux』をリリースしました。彼らはクロームがバンドを離れる直前の2011年、新曲を集めたアルバム『Barfly』をレコーディングしています。

またそのキャリアの中で、クロームは何度となくニューヨーク・ドールズのシルヴェイン・シルヴェインとバトゥシスで共演しており、2010年にはバンド名を冠したEPをリリースしました。その同じ年に、彼の自伝『Cheetah Chrome:A Dead Boy’s Tale from the Front Lines of Punk Rock』も出版されています。クロームはその後ナッシュヴィルに移住し、プラウボーイ・レコードのA&Rクリエイティヴ・ディレクター兼特別プロジェクト・ディレクターに就任、2014年には同レーベルから自身のアルバム『Solo』をリリースしました。

レコード・レーベルの幹部になったことについては、「自分がそういう仕事がやれるって分かった時には、凄く妙な気分だったよ」と、彼は『Vice』誌に語っています。「レコード・レーベルの幹部になるなんて、最初のうちは少し気が重かった。自分にこなせるかどうかも分からなかったしな。けどこの業界に入ってからの長年の経験を通じて、俺には自分がすべきことが何となく分かってたし、自分が入ることで他の奴らとは違うどんなことができるか、そして俺自身がこの業界で気に入らないと思ってたことで、自分ならきっと変えられると思えることが、幾つもあったんだ」

クロームのギター・プレイとパンク・ミュージックの歴史に与えた影響は、どちらも同業者たちの記憶にしっかりと刻まれています。パンク・グループのレーガン・ユースはバンドのインスタグラムに、「真のオリジナルであり、パンク・ロック・ムーヴメントの立役者の一人であるチーター・クロームに、安らかな眠りを。彼の影響力は、その後の世代にわたるパンクのサウンド、精神、そして姿勢を形作る一助となった」と投稿しました。

「安らかに眠れ、親愛なるチーター・クローム」と、ガンズ・アンド・ローゼズのダフ・マッケイガンも記しています。「あなたのギター・プレイと攻撃力は、パンクのみならずそれ以外のジャンルにも通じる “エッジ” と精確性について、俺に多くのことを教えてくれた。あなたの晩年に立ち合えたことは、この上ない光栄だった。デッド・ボーイズよ永遠なれ。チーター・クロームよ永遠なれ!!」

安らかなる眠りをお祈りいたします。
I Love RAMONES Deluxe Edition

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Yuki Kuroyanagi 著

3,000円
ラモーンズ公式ファンクラブ会長でカメラマンのYuki Kuroyanagiが、ラモーンズとの出会いからファンクラブ結成、バンドの最後、メンバーの死までを綴った1冊。メンバーと交わした手紙は100通以上、全てを一番近くで見てきた日本人。オフィシャル・カメラマンとしてだけではなく、メンバーを追い、サポートし、ファンとミュージシャンという関係を越えた物語。ラモーンズの楽屋に入ったことがあるだけではなく、メンバーの自宅にも訪問したことがあるので、その素顔、日本ツアー、アメリカでの様子など、知られざるエピソードと写真が満載。2007年の『I Love RAMONES』に未発表写真、ジョニー&ジョーイ・ラモーンの決定版インタビューを加え、さらに判型を大きくしてのデラックス・エディション。ラモーンズ ・ファンだけではなく、すべてのロック・ファン必読です。
ザ・クラッシュと日本

ザ・クラッシュと日本

3,000円
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商品情報
Rocket From The Tombs
『Barfly』


Amazon Music(SEP 12 2011)

商品情報
Dead Boys
『Young, Loud And Snotty』


Amazon Music(OCT 01 1977)

商品情報
Dead Boys
『Still Snotty:Young, Loud & Snotty At 40』


Amazon Music(SEP 08 2017)
Amazon(2017/9/8)輸入盤CD

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