UB40の元ヴォーカリスト、アストロが64歳で死去

英レゲエ・ポップ・バンド、UB40のヴォーカリストだったアストロ（Astro）こと、テレンス・ウィルソン（Terence Wilson）が11月6日、短い闘病生活の末、64歳で亡くなりました。

アストロは2013年にUB40を脱退した後、亡くなるまでアリ・キャンベルと「UB40 ft. Ali Campbell & Astro」として活動しており、彼らのSNSで訃報が伝えられているほか、UB40も追悼メッセージを発表しています。

1957年にバーミンガムで生まれたアストロは、UB40が結成された数ヵ月後の1979年3月に加入し、バンドは1979年から2008年まで不動のラインナップを維持していました。

UB40は80年代、ニール・ダイアモンドのカヴァー「Red, Red Wine」や、プレスリーのカヴァー「（I Can’t Help） Falling in Love With You」、ソニー＆シェールのカヴァー「I Got You Babe」がUKシングル・チャートで第1位に輝き、前者の2曲はUSポップ・チャートでも第1位を獲得しました。

しかしながら、リード・シンガーのアリ・キャンベルとキーボーディストのミッキー・ヴァーチューが2008年に脱退し、続いて2013年に脱退したアストロは、2014年からアリとミッキーと共に新グループを結成。2018年まで「UB40 ft. Ali, Astro & Mickey」として、またミッキー脱退後は、「UB40 ft. Ali Campbell & Astro」として活動し、今月26日の英MKアリーナ公演に続き、来年のUKツアーも予定されていました。

なお、UB40は、オリジナル・サックス奏者のブライアン・トラヴァースが今年8月に他界し（8月25日MLCニュース）、シンガーだったダンカン・キャンベルは今年6月、音楽活動からの引退を発表しています（6月30日MLCニュース参照）。

安らかなる眠りをお祈りいたします。

公式サイト：UB40 ft. Ali Campbell & Astro