9/1〜21・東京/有楽町、ピーター・バラカンが選んだ音楽映画フェス【Peter Barakan's Music Film Festival 2023】開催

ピーター・バラカン氏主催の映画フェス、【Peter Barakan's Music Film Festival 2023】が今年も開催に。9月1日(金)〜21日(木)東京・有楽町の角川シネマ有楽町にて。まずは上映作品をチェック!

〈以下、公式インフォメーションより〉
 
9月1日(金)〜9月21日(木)角川シネマ有楽町にて開催、
ピーター・バラカンが選んだ音楽映画フェスティヴァル

【Peter Barakan's Music Film Festival 2023】

メインビジュアル&上映作品決定。

今年3回目の開催となる、ブロードキャスター ピーター・バラカンさんが選ぶ音楽映画フェスティヴァル【Peter Barakan's Music Film Festival】。今回は、全31作品の豪華なラインナップでお贈り致します。注目作は1981年ロンドンのスカ・リヴァイヴァル~2トーン・スカ・ムーヴメントの熱狂を捉えたドキュメンタリーで、今年4Kレストア化され、ロンドンで上映されたことも話題になった『Dance Craze /2 Toneの世界 - スカ・ オン・ステージ!』、アルジェリア出身の映画監督トニー・ガトリフによる、濃厚な音楽が散りばめられたロードムービー『ジャム DJAM』、去年話題を呼んだレゲエ・ムービー『バビロン』のフランコ・ロッソ監督作品『Dread Beat and Blood/ダブ・ポエット リントン・クウェシ・ジョンスン』、今年の「Live Magic」(バラカンさんが監修するフェスティヴァル)で久しぶりに来日が決定しているジョン・クリアリーのライヴをとらえた『ジョン・クリアリー@Live Magic 2018』、60年代にエチオピアで文化革命を巻き起こしたミュージシャンたちの音楽に迫る『エチオピーク 音楽探求の旅』、アメリカ南部のあらゆるルーツ・ミュージックを記録し続けたクリス・ストラクウィツの活動をおさめた、生きた文化史的作品『ルーツを掘る - アーフーリー・レコード物語』。いずれも日本初の劇場公開です。そして、9月22日(金)より公開の『クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル トラヴェリン・バンド』、10月6日(金)より公開の『リバイバル69 ~伝説のロックフェス~』もプレミア上映が決定! 他にも近年公開され大反響を巻き起こした作品やなかなか上映機会の無い作品など、多彩な驚きや魅力に触れることのできる、音楽ファンも映画ファンも必見のラインナップになっております。上映スケジュールなど詳細は順次公式HPで発表予定。ぜひ楽しみに、お待ちいただけますと幸いです。

◆ ピーター・バラカンさんのコメント ◆
3年目を迎えた音楽映画祭、今年は期間も長く、3週間の開催となります。また作品の数は以前よりも多く、31本紹介しますが、そのうち8本は日本で初めて映画館のスクリーンに登場します。しかも『リバイバル69 〜伝説のロックフェス〜』 と『クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル トラヴェリン・バンド』 は公開前のプレミア・ショウです。今回はアカデミー賞受賞作もかなりマニアックな作品もあります。いつものようにジャンル的に様々な映画があり、エチオピア、インド、パキスタン、ギリシャ、ルーマニア、ジャマイカ、ブラジル、アイルランドを含む国際的なライン・アップになっています。暑い日が続く季節、涼しい映画館で少しでも多くご覧ください。有楽町で会いましょう!

●『Dance Craze /2 Toneの世界 - スカ・ オン・ステージ!』

✽日本初上映!✽

Dance Craze

1981年/50分/イギリス
監督:ジョー・マソット
出演:ザ・スペシャルズ、マッドネス、ザ・ビート、ザ・ボディスナッチャーズ、ザ・セレクター
©︎ Chrysalis Records Limited.

 
1980年に大流行したスカ・リヴァイヴァルを体現したバンドのライヴだけで綴った楽しいコンサート映画です。ザ・スペシャルズ、マッドネス、ザ・ビート、ザ・セレクター、ザ・ボディスナッチャーズ、バッド・マナーズの6組が1曲ごとに交代し、踊らずにはいられない強烈なスカ・ビートが続きます。特にスペシャルズのオリジナル・メンバーによる演奏はゴキゲンです。

●『ジャム DJAM』

Djam

2017年/97分/フランス、ギリシャ、トルコ
監督:トニー・ガトリフ
出演:ダフネ・パタキア、シモン・アブカリアン、エレフセリア・コミ、ヤニス・ボスタンツォーグロウ
© 2017 Princes Productions - Pyramide Productions - Auvergne-Rhône Alpes Cinéma – Blonde - Güverte Films – Princes Films

 
トニー・ガトリフの2017年の作品。相変わらず音楽ありきのロード・ムーヴィーです。今回の舞台はギリシャとトルコ。エーゲ海の演歌のような大衆音楽レンベティカが随所に聞こえてくる背景で、ジャムという若い女性は父のボートの壊れた部品を買いにイスタンブルへ。そこで出会ったフランス人女性アヴリルとつるんで2人で帰ってくる道は脱線だらけです。

●『Dread Beat and Blood/ダブ・ポエット リントン・クウェシ・ジョンスン』

Dread Beat and Blood

1979年/44分/イギリス
監督:フランコ・ロッソ
出演:リントン・クウェシ・ジョンスン
© 1979 The British Film Institute

11歳でジャマイカからロンドンに移住したリントン・クウェシ・ジョンスンはジャマイカ訛りの詩をレゲェのビートに乗せる「ダブ・ポエット」として活動、差別を受けながらも生き生きとした音楽を生んだカリブ文化を伝えます。1979年にデビューした時期の彼を追ったこのドキュメンタリーでは音楽活動の他に人種問題に取り組んだ雑誌の編集者としての姿も見ることができます。

●『ジョン・クリアリー@Live Magic 2018』

Jon Cleary Trio with Nigel Hall Live in Tokyo, October 21st, 2018

2018年/80分/日本
監督:Shotaro Takahashi
出演:ジョン・クリアリー、カーネル・ウィリアムズ、A.J.ホール、ナイジェル・ホール
©︎2020 629inc.

2023年のLive Magic(ぼくが監修するフェスティヴァル)で5年ぶりに来日するジョン・クリアリーは長年ニュー・オーリンズを拠点にファンキーな活動を続ける素晴らしいピアニストです。2018年に同じフェスで撮影した演奏をDVDで発売中ですが、この度更に高画質ヴァージョンを大きいスクリーンで上映することにしました。これを見てぜひライヴの方にも足を運んでいただきたいです!

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●『エチオピーク 音楽探求の旅』

Ethiopiques - Revolt Of The Soul

2017年/70分/独、ポーランド、エチオピア、仏、米
監督:マチェイ・ボシュニャク
出演:フランシス・ファルセト、アムハ・エシェテ、ギルマ・ベイェネ
© HBO Europe s.r.o. / Pokromski Studio Sp. z o.o. Sp. k.

アフリカ大陸の中でどことも異なった音楽文化を持つエチオピアの大衆音楽が自由に栄えたのは1960年代後半から70年代半ばまでの短い期間でした。90年代に、それまで知られていなかったその驚くべき音楽と偶然出会ったフランシス・ファルセトというフランス人の研究によって、エチオピアの音楽がいかにして世界で聴かれるようになったかを描いたドキュメンタリーです。

●『ルーツを掘る - アーフーリー・レコード物語』

This Ain’t No Mouse Music - The Story Of Chris Strachwitz and Arhoolie Records

2013年/92分/アメリカ
監督:クリス・サイモン、 モーリーン・ゴスリング
出演:ライ・クーダー、ライトニン・ホプキンス、タージ・マハル、ボニー・レイット
© Sage Blossom Productions

ドイツからの移民だったクリス・ストラクウィツ(2023年死亡)は1960年にサン・フランシスコ近辺で設立したアーフーリー・レコードで、数十年にわたってアメリカ南部のあらゆるルーツ・ミュージックを記録し続けました。利益などをほとんど度外視し、自分で現地録音したおびただしい数のレコードを発売してきたクリスの貴重な活動を追ったドキュメンタリーです。

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●『クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル トラヴェリン・バンド』

(1回のみのプレミア・ショウ)

Travelin’ Band - Creedence Clearwater Revival at the Royal Albert Hall

2022年/86分/アメリカ
監督:ボブ・スミートン
出演:クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイバル(ダグ・クリフォード、スチュ・クック、ジョン・フォガティ、トム・フォガティ)、ジェフ・ブリッジス(ナレーション)
配給:オンリー・ハーツ
© 2022 Concord Music Group, Inc.

CCRが行なった1970年のヨーロッパ・ツアーは有名なライヴ・アルバムで記録されましたが、4月14日ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでの公演では映像も撮影されていました。50年以上を経てその姿がいよいよ公開されることになったのです。前半はジェフ・ブリジズが語るバンドの歴史、後半は40分ほどの熱演がそのまま展開されます。

●『リバイバル69 ~伝説のロックフェス~』

(1回のみのプレミア・ショウ)

Revival69:The Concert That Rocked The World

2022年/99分/カナダ、フランス
監督:ロン・チャップマン
出演:ジョン・レノン&ザ・プラスティック・オノ・バンド、チャック・ベリー、アリス・クーパー
提供:東北新社/バップ 配給:STAR CHANNEL MOVIES
© ROCK'N ROLL DOCUMENTARY PRODUCTIONS INC., TORONTO RNR REVIVAL PRODUCTIONS INC., CAPA PRESSE (LES FILMS A CINQ) 2022

ジョンとヨーコのプラスティック・オノ・バンドの初ライヴということで有名なトロントの1969年のロックンロール・フェスティヴァルがどのようにして開催されたか、そうとう危ない橋を渡った関係者たちの無謀な計画が最後の最後になって実を結んだ奇跡のような物語です。チャック・ベリー、リトル・リチャードなどの熱演も多数。

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✽本映画祭初上映!✽
『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』/『チャーリー・イズ・マイ・ダーリン』/『ソングス・フォー・ドレラ』/『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』/『コーダ あいのうた』/『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』/『アザー・ミュージック』/『ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック』/『響け!情熱のムリダンガム』/『ZAPPA』/『ソング・オブ・ラホール』/ジョン・レノン 音楽で世界を変えた男の真実』/『ロッカーズ』/『ガッジョ・ディーロ』/『ザ・コミットメンツ』/『ブラジル・バン・バン・バン』

✽その他アンコール上映✽
『AMY エイミー』/『BILLIE ビリー』/『MONK モンク | モンク・イン・ヨーロッパ』/『ジャズ・ロフト』/『ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたち』/『ブリティッシュ・ロック誕生の地下室』/『バビロン』
【映画祭詳細】

Peter Barakanʼs Music Film Festival 2023

・日時:2023年9月1日(金)〜9月21日(木)
・会場:角川シネマ有楽町(ビックカメラ有楽町8階)
・料金:一般/2,000円、シニア/1,300円、大学生/1,500円、映画サービスデー(毎月1日)・水曜サービスデー・日曜最終回/1,300円、TCGメンバーズカード割引/【土・日・月・金曜】1,400円、【火・木曜】1,200円
・主催:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム、VALERIA
・配給:コピアポア・フィルム  宣伝: VALERIA
・協力・ディスクユニオン
公式 HP
・公式 Twitter:@barakansmff
 
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