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元ジェスロ・タルのキーボーディスト、ディー(デヴィッド)・パーマー死去
※右がディー・パーマー。自身のソロ・アルバム『Through Darkened Glass』で元ジェスロ・タルのマーティン・バール(左)と共演した際の動画。
ジェスロ・タルのイアン・アンダーソンは、バンドの公式HPに以下のような追悼文を寄せています。
「我々は本日、元タルのメンバーであるディー・パーマーが、シュロップシャーの自宅で家族に見守られながら亡くなったという悲しい訃報を受け取った。
ディーはここ数年体調を崩していたが、今年初めに最後に話した時点では、1979年にディー(当時はデイヴィッド)とマーティン・バールと私がスコティッシュ・バレエ公演のために作曲したバレエ『The Water’s Edge』の楽譜をオーケストラで録音する計画をまだ立てていた。私は新しい録音でフルートを演奏することに同意していたので、延期になったものの、まだ実現の可能性はあると思っていたんだ。
ディーはデイヴィッド・パーマーとして、1968年にリリースされた我々のファースト・アルバム『This Was』に収録されたミック・エイブラハムズ作曲の “Move On Alone” で、初めて金管楽器パートの作曲と指揮を担当してくれた。その数か月後、私が彼にアレンジを依頼した “A Christmas Song” が美しい弦楽四重奏として仕上がって来た。この曲は1968年11月にリリースされたシングル “Love Story” のB面に収録されている」
「その後数年間、デヴィッドは編曲家および指揮者としての役割を続け、特に『Aqualung』『WarChild』『Minstrel In The Gallery』『Too Old To Rock And Roll…』などのアルバムで活躍し、やがて1976年から1980年まで、ジェスロ・タルのセカンド・キーボード奏者として加入し、電子キーボードで全ての弦楽器パートを担当してくれた」
「彼のその他のソロ作品は、主にジェネシス、イエス、ピンク・フロイド、クイーンといったバンドによる様々なクラシック・ロック・アルバムのオーケストラ・ヴァージョンの制作や、タルのメンバー数名が楽器演奏で参加したロンドン交響楽団との共演アルバム『A Classic Case』など様々だ。
デヴィッドは妻マギーの死後、心理的および医学的なカウンセリングを経て、2004年に性転換手術を受けてディーになった。彼には4人の子供が残されている。
2018年、ディーはアルバム『Through Darkened Glass』をリリースした。このアルバムには私の記憶にある、70年代に私たちが一緒に新しいアイディアに取り組んでいた数々のセッションや、歌詞や楽曲アレンジのアイディアが手直しされたものが幾つも収録されている。近年、ディーはマーティン・バール・バンドと共に北米とラテン・アメリカをツアーしていた」
「私個人のお気に入りの思い出は、パイプをくわえ、低い声で、クリエイティヴな意味での共謀者だった彼と、セント・ブルーノ[訳注:パイプ用タバコの一種。タバコの葉が一度上記圧搾された後で細かいフレーク状にカットされているのが特徴]の葉がふんわりと舞う中で、何度も辛いカレーを食べ、楽しいおしゃべりをしたことだ。
デイブ/ディーのご冥福を祈る。天国では禁煙のようだけどね…。
イアン・アンダーソン 、2026年6月13日」
安らかなる眠りをお祈りいたします。
ジェスロ・タル
『A Passion Play』
Amazon Music(JUL 13 1973)
ジェスロ・タル
『Songs from the Wood』
Amazon Music(FEB 11 1977)
ジェスロ・タル
『Bursting Out』
Amazon Music(SEP 22 1978)
ジェスロ・タル
『Stormwatch』
Amazon Music(SEP 14 1979)
デヴィッド・パーマー & The London Philharmonic Orchestra
『Symphonic Music Of Yes』
Amazon Music(OCT 26 1993)
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