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スティーヴン・キングの小説にも登場するアメリカのロックン・ロール初期のヒットメイカー、フレディ・キャノン死去

商品情報 
Freddy Cannon
『The Explosive! Freddy Cannon + Sings Happy Shades of Blue (Bonus Track』
Amazon Music(APR 04 2017)

7月17日、1950年代後半から60年代前半のアメリカで、ポップ・ラジオのプレイリストに活気とエナジーをもたらしたフレディ・キャノンが、癌との短い闘病の末にカリフォルニア州のホスピス施設で亡くなりました。享年89。長年の友人だったiHeartラジオのトム・カディによれば、彼は亡くなる前の数日間、娘のコニーと息子のビリーと過ごした末に天に召されたとのことです。
キャノンはビルボード誌のシングル・チャートにおいて、「 Tallahassee Lassie」(1959年、最高位第6位)、「Way Down Yonder in New Orleans」 (1960年、同第3位) 、そして「Palisades Park」(1962年、同第3位)という3曲のトップ10ヒットを出しました。ニックネームの“ブーン・ブーン(Boom Boom)”は、彼のレコードにフィーチュアされていた大きなバス・ドラムの音から来ていたそうです。
 
元々は1922年に書かれた楽曲をロックン・ロール・ヴァージョンに仕立て直したカヴァー曲の「Way Down Yonder in New Orleans」は、全英シングル・チャートでも最高位第3位を獲得しており、更にキャノンのアルバム『The Explosive! Freddy Cannon』は1960年3月、全英アルバム・チャートで首位に輝きました。これにより彼は、ビル・ヘイリー&ザ・コメッツ、エルヴィス・プレスリー、トミー・スティールに続き、ロックン・ロールを全英アルバム・チャートの1位に送り込んだ史上4人目のアーティストとなったのです。
Way Down Yonder in New Orleans (Remastered)

伝えられるところによれば、キャノンはディック・クラークの『American Bandstand』における最多出演記録保持者だそうです(110回)。1965年、クラークが出演する米ABC-TVの帯番組『Where the Action Is』の主題歌「Action」でも、彼はホット100のトップ15入りを果たしました。

Freddy Cannon "Action" Where The Action Is! with Paul Revere & the Raiders, The Action Kids

キャノンは1959年から1981年の間に、ビルボード・チャートのシングル100位以内に23曲のヒット曲をランクインさせています。ちなみに「Way Down Yonder in New Orleans」を含む4曲のチャート入りヒット曲では、彼のファーストネームが「Freddy」ではなく「Freddie」と表記されていました。
 
キャノンが最後にホット100にランクインしたのは1981年の「Let’s Put the Fun Back in Rock N Roll」で、この曲にはディオンのバックバンドだったザ・ベルモンツが参加していました。

Let's Put the Fun Back in Rock n Roll

フレデリック・アンソニー・ピカリエロJr.は、1936年12月4日にマサチューセッツ州リビアで生まれ、リンで育ちました。10代後半まで同州に住んでいましたが、大物TV司会者ディック・クラークの勧めもあり、高校時代の同級生で若くして結婚した妻ジャネットと共にフィラデルフィアへ移り住みます。クラークは当時、ABCで毎日放送されていた『American Bandstand』を同地で制作していたのです。
 
キャノンはチャック・ベリー、ファッツ・ドミノ、リトル・リチャード、チャビー・チェッカー、ジェリー・リー・ルイス、ボ・ディドリー、コニー・フランシス、ブレンダ・リーなど、当時のトップクラスのミュージシャンたちと数多く共演しました。また、『Shindig』、『The Midnight Special』、『Hullabaloo』、『Where the Action Is』、『Sha Na Na』等、当時の人気音楽番組に頻繁に出演していました。

American Bandstand 1964- Interview Freddy Cannon

「Tallahassee Lassie」はキャノンとボブ・クルー、フランク・スレイによる共作曲です。クルーは1985年にソングライターの殿堂入りを果たしました。スレイとクルーは、「Way Down Yonder in New Orleans」のプロデュースも手掛けています。「Palisades Park」のレコードにはスレイと彼のオーケストラがクレジットされています。スレイは後にストロベリー・アラーム・クラークの「Incense and Peppermints」(1967年にビルボード・シングル・チャート第1位を獲得)や、シュガーローフ/ジェリー・コルベッタの「Don’t Call Us, We’ll Call You」(1975年に同トップ10入り)もプロデュースしました。
 
ちなみに「Palisades Park」を書いたチャック・バーリスは『The Gong Show』の司会者として最もよく知られている人物です。キャノンのヒット曲は、ジョージ・クルーニーが監督として2002年に制作したバーリスを題材とした映画『Confessions of a Dangerous Mind』や、2011年の『X-MEN: First Class』をはじめ、長年にわたり数々の映画で使用されています。
 
キャノンは2011年、作家のマーク・ビーゴと共著で『Where the Action Is』という自伝を執筆しました。
 
キャノンが全米トップ10を獲得した3曲は全て、他のアーティストによってカヴァーされています。ジャン&ディーンは、1963年のアルバム『Surf City and Other Swingin’ Cities』で「Tallahassee Lassie」をカヴァーし、同アルバムはビルボード200で最高位第32位を記録しました。ピーター・グリーン在籍時のフリートウッド・マックも、1995年のアルバム『Live at the BBC』でこの曲をカヴァーしています。そしてザ・ローリング・ストーンズは、1978年の名盤『Some Girls』の2011年リイシュー盤に、この曲のカヴァーを収録していました。

Tallahassee Lassie
ザ・ビーチ・ボーイズは、1976年にビルボード200でトップ10入りを果たしたアルバム『15 Big Ones』で「Palisades Park」をカヴァーしています。また同アルバムの別の収録曲「Talk to Me」には、「Tallahassee Lassie」の一部が挿入されていました。

ラモーンズは、1989年のアルバム『Brain Drain』(ビルボード200では最高位第122位を記録)に「Palisades Park」を収録しています。シェリー・ファバレスやゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズも、それぞれビルボード200にランクインしたアルバムに同曲のカヴァーを収録していました。

「Way Down Yonder in New Orleans」については、キャノンがこの不朽の名曲をリヴァイヴァルさせたことを受け、ピート・ファウンテン、ジャン&ディーン、マール・ハガードらがカヴァーを録音しています。ハリー・コニックJr.は、2005年9月に米NBCで放送されたチャリティー番組『A Concert for Hurricane Relief』でこの曲を披露しました。

作家のスティーヴン・キングは、「子供の頃、ウェブコーのレコードプレイヤーで、僕はよくエルヴィス、チャック・ベリー、フレディ・キャノンの45回転レコードを聴いていた」と綴りました。キングは自身の作品のうち実に4作で、キャノンの曲を登場させています。

キャノンは、亡くなる直前までカリフォルニア州オックスナードの自宅で音楽制作に取り組んでいたと伝えられています。娘のコニー・ウェバーは彼の死に際し、こうコメントしています。「父の生前、皆様からいただいた温かいご支援とご愛顧に、心より感謝申し上げます。父はロックンロールのアイコンとして、いつまでも人々の記憶に残り続けるでしょう。そして父の音楽は、私たちの心の中で永遠に生き続けることでしょう」

安らかなる眠りをお祈りいたします。
商品詳細
Freddy Cannon
『Lavender Blue』


Amazon Music(DEC 01 2019)

商品詳細
Freddy Cannon
『Tallahassee Lassie』


Amazon Music

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