【MLCプレイリスト】テーマ別に往年の名曲を集めて聴く連載企画・第8回

【MLCプレイリスト】80年代イケメン・ソロ・シンガー特集、題して「アフェア・オブ・ザ・ハート」!

テーマ別に往年の名曲を集めて聴く新企画──名付けて【MLCプレイリスト】! アーティストの来日やリリース、また季節や記念日、さらにその時々のトピック的な内容をテーマに取り上げます。

第8回目となる今回のテーマは「80年代イケメン・ソロ・シンガー特集」。エンターテイナーたる者、ルックスが欠かせない要素であることは古今東西変わりません! それが80年代になりMTVが爆発的に支持を得て、ヴィジュアルが以前よりさらに重要な要素に。そして【MLCプレイリスト】の第5回では80年代ガール・ポップでまとめたことですし、今度は男性ソロ・シンガーということで。その歌声にロマンスの夢を見るのは淑女の皆さんだけでなく、男性とてクラッときてもいいのです。
その歌声に「アフェア・オブ・ザ・ハート」を夢見た紳士淑女の皆様へ捧げる

MUSIC LIFE CLUB(TD)

80年代は雑誌『ミュージック・ライフ』も洋楽も好調だった年代。なぜ好調だったのか思い起こすと、イケメン・シンガーが一杯いたからではないでしょうか? グラビアページも華やかでカッコ良かったでしたね。もちろん彼らの音楽も最高で、チャートを賑わしたゴキゲンな曲が盛り沢山でした。イケメンの歌声に当時は彼らとの「アフェア・オブ・ザ・ハート」を思い起こした方々も多いのではないでしょうか? イケメン縛りじゃ、音楽的にも色々だからどうかな?とお思いの方もいらっしゃるでしょう。しかし、PVを見れば惚れ惚れすること間違いなし! そして80年代を代表する懐かしの曲ばかりです。好き嫌いなく今回のプレイリストを楽しんで頂きたいです。青春時代に恋い焦がれたアーティストを今一度思い出して、全11曲/44分47秒聴いてみましょう。

MLCプレイリスト 2022.09.15 アフェア・オブ・ザ・ハート

1. Rick Springfield “Jessie's Girl”
2. Bryan Adams “This Time”
3. Corey Hart “Can't Help Falling in Love”
4. Prince “Purple Rain”
5. John Mellencamp “R.O.C.K. in the U.S.A.(A Salute to '60s Rock)”
6. Howard Jones “New Song”
7. Rick Astley “Together Forever”
8. Nik Kershaw “The Riddle”
9. Glenn Medeiros “Nothing's Gonna Change My Love For You”
10. Robbie Nevil “C'est la Vie”
11. Michael Fortunati “Into The Night”

■楽曲解説

1. Rick Springfield “Jessie's Girl”(1981)

1981年に出演した米TVドラマ『ジェネラル・ホスピタル』(ノア・ドレイク役)で俳優業の方が先に人気が出たオーストラリア出身の元祖イケメン・アーティスト。日本でいうところの福山雅治といった感じか(おっと、どちらのファンも批判は謹んで!)。数あるヒット曲の中でも同年に全米1位に輝いた本曲をセレクトした。初期『ベストヒットUSA』の常連曲「ドント・トーク・トゥ・ストレンジャー」や日本の某大物ミュージシャンもインスパイアされた「アフェア・オブ・ザ・ハート」など迷いに迷ったが、やはり本曲がリックの原点と言えるはずだ。でも、自身が主演した映画『ハード・ツー・ホールド』の主題歌「ラヴ・サムバディ」の方が二刀流の彼らしかったか?
英詞Google翻訳
商品情報
リック・スプリングフィールド 
『Working Class Dog』

Amazon Music・MP3(1981/3/13)¥1,800
CD(2014/5/20)輸入盤

2. Bryan Adams “This Time”(1983)

カナダ出身のシンガー・ソングライターの1983年リリースのアルバム『カッツ・ライク・ア・ナイフ』からの3rdシングル。日本では「JANTZEN by KOSUGI」のCM曲「フロム・ザ・ハート」「レット・ヒム・ノウ」の方が有名かも。大ブレイク・アルバム『レックレス』からのナンバーや映画『ロビン・フッド』のテーマ曲「アイ・ドゥ・イット・フォー・ユー」など候補曲が目白押しだったので、非常に迷ったが、筆者が一番最初に出会った曲をセレクトした。筆者も吉田栄作登場前のブライアンの白T&ジーンズを真似ていたが、見事なまでに女子にダサいと言われた苦い過去(汗)もあるが、ブライアンは同じ格好でもカッコよく輝いていた。
英詞Google翻訳
商品詳細
ブライアン・アダムス
『カッツ・ライク・ア・ナイフ』

Amazon Music・MP3(1983/1/18)¥1,900
CD(2013/2/20)¥1,624[ボーナス・トラック+2]

3. Corey Hart “Can't Help Falling in Love”(1986)

1983年に『ファースト・オフェンス』でデビューしたカナダ出身のイケメン・アーティスト。本曲は彼のオリジナルではない、エルヴィス・プレスリーの有名曲のカヴァーだが、50代の方にはコリー・ハートやUB40のカヴァー・ヴァージョンの方が馴染みがあるのではないでしょうか? 1stシングル「サングラス・アット・ナイト」や全米3位になった大ヒット曲「ネヴァー・サレンダー」など候補曲は数多にあったが、この曲をチョイスした理由は当時のダンパ(大学のダンス・パーティ)のチーク・タイムのBGM定番曲として必ずかかっていたので、そういった意味で甘酸っぱい想い出をお持ちの方も多いと思いました(筆者もちょっと持ってます)。
英詞Google翻訳
商品情報
Corey Hart
『Fields Of Fire』

Amazon Music・MP3(1986/6/18)¥900

4. Prince “Purple Rain”(1984)

プリンスをイケメンと安っぽく扱いたくないが、最もセクシーなアーティストであるというのは間違いないはず。本曲は日本では1985年に公開された自伝映画『プリンス/パープル・レイン』の主題歌だ。同名アルバムからの1stシングル「ビートに抱かれて」や「KISS」「バットダンス」「ラズベリー・ベレー」など数ある名曲の中からなぜこの曲をセレクトしたかというと、PVが最もセクシーだったからだ。特に後半のギター・ソロ演奏シーンはセクシー度が高過ぎて、男の筆者でも惚れて、何回ギターを練習したことか。彼のギターはテクニカルではないが、本曲も含めとてもエモーショナル且つリズミカルなので、ギタリストは学ぶべき所が多いはずだ。
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商品詳細
プリンス
『パープル・レイン』

Amazon Music・MP3(1984/1/1)¥1,500
CD(2005/5/25)¥1,619

5. John Cougar Mellencamp “R.O.C.K. in the U.S.A.(A Salute to '60s Rock)”(1986)

この人、名前で面倒くさいんですよね。今は “John Mellencamp” で活動していて、1982年発表の大ブレイク・アルバム『アメリカン・フール』リリース時は “John Cougar” で、本曲リリース時は “John Cougar Mellencamp” と何回もマイナー・チェンジを繰り返して。ですので、リリース時の名前にしています! いかにもアメリカを代表するストレートなロック・ナンバーだ。全米2位は改名後初の大ヒットと言っても良いだろう(「青春の傷あと」「ジャック&ダイアン」のように1位にはなれなかったが……)。イケメンかどうか賛否を呼びそうだが、あのメグ・ライアンと婚約したという事実を踏まえると、間違いなくアメリカを代表するイケメンと断言しても良いのではないでしょうか。
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商品詳細
ジョン・クーガー・メレンキャンプ 
『スケアクロウ+1』

CD(2013/2/20)¥1,590

6. Howard Jones “New Song”(1983)

80年代のエレクトリック・ポップを代表するイギリスのアーティスト。当時は可愛らしい顔立ちでも人気があった。こちらも迷いに迷って、1983年のデビュー曲を取り上げた。デビューしていきなり全英3位と大ヒットした。その後も「ホワット・イズ・ラヴ?」「オンリー・ゲット・ベター」「悲しき願い」とヒット曲を連発して、日本でも馴染みのある曲を多く残している。2001年にリンゴ・スターのオール・スター・バンドに参加するほどのキーボードの腕前を持ってもいる。ちなみに日本での窓口をASIAN KUNG-FU GENERATIONのマネージメント事務所が行なっている。80年代の音楽に造詣が深く、ハワード・ジョーンズ愛に満ち溢れた社長さんだ。
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商品詳細
Howard Jones
『Human's Lib』

Amazon Music・MP3(1984/6/12)¥1,600

7. Rick Astley “Together Forever”(1988)

イギリス出身のシンガー・ソングライター。ベビー・フェイスな顔立ちとは裏腹な野太い歌声が特徴的だ。デビュー曲の「ギヴ・ユー・アップ」や「テイク・ミー・トゥ・ユア・ハート」「ダンス・ウィズ・ミー」とヒット曲が目白押しだが、本曲をセレクトした理由は1988年の「FNS27時間テレビ」の宣伝BGMに使われていて、馴染みがある人が多いと思ったからだ。ただ、だいぶ前の話なので記憶違いでしたらすみません(ネットでは2012年にカヴァー・ヴァージョンが使われていた事実のみしか出てこないので検証できず……)。筆者は88年の夏にそれがきっかけで好きになって、いつもカセットウォークマンでヘビロテしていた記憶があるので、とにかくこの曲を取り上げました!
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商品詳細
リック・アストリー
『Whenever You Need Somebody』(2022 Remaster)

Amazon Music・MP3(1987/11/12)¥1,500
CD(2022/5/20)輸入盤

8. Nik Kershaw “The Riddle”(1984)

デビュー・アルバムがイギリスで8ヵ月に亘り、大ヒットしたイギリス出身のシンガー・ソングライター。筆者は正直イケメンのイメージよりソングライティングの高さが特徴的だと思っていました。本曲は1984年にリリースされた同名セカンド・アルバムからの1stシングルだ。こちらも全英3位となり大ヒットした。今でもテレビのBGMでよく使用されているので、イントロのギター・フレーズを聞くだけで分かる人もいるのではないでしょうか? しかし、日本を含む世界中でヒットした映画『ドク・ハリウッド』の主題歌「ワン・アンド・オンリー」は作詞・作曲・プロデュースを担当しただけで、チェズニー・ホークスによるシングルで、しかも1991年リリースなので、残念ながらチョイス出来なかった。
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商品詳細
ニック・カーショウ 
『ザ・リドル』

Amazon Music・MP3(1984/11/19)¥1,650
CD(2021/9/22)¥1,100(限定盤)

9. Glenn Medeiros “Nothing's Gonna Change My Love For You”(1986)

アメリカのハワイ州出身の歌手。1986年にジョージ・ベンソンのカヴァー曲である本曲「変わらぬ想い」でデビューを果たし、甘いルックスも相まって世界中でヒットした。名前とルックスで筆者はずっとこの人を中南米の人と勘違いしてましたが、ハワイの人だったんですね! はっきり言って、この曲もダンパのチーク・タイム専門曲という印象しかなくて、特別調べてみたのが今回が初めてでした。ただずっとこの曲は好きでよく聴いてましたが、ドライヴなどでかけると女子受けは良かった記憶があります。正直これ以上特筆することはないが、可愛くてカッコいいジャニーズばりのルックスが今回のテーマにピッタリかなと思い取り上げました。
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商品詳細
グレン・メデイロス
『Glenn Medeiros』

Amazon Music・MP3(1987/1/1)¥1,500

10. Robbie Nevil “C'est la Vie”(1986)

アメリカ・ロサンゼルス出身のロビー・ネヴィルが1986年にリリースし全米2位になったヒット曲だ。はっきり言ってこの1曲だけの一発屋だが、とてつもないイケメンということでセレクトした。楽曲のクオリティは相当高いので80年代を代表する楽曲と言っても問題ないはずだ。逸話としては松田聖子の二度目の米国進出の際にデュエットしたくらいか……しかし、ポインター・シスターズやあのアース、ウィンド&ファイアー、ベイビーフェイス等に楽曲提供をしていたという事実を鑑みると、相当の実力を持ったシンガー・ソングライターと言えるので、決して侮ることなかれ。楽曲のクオリティも高く、相当なイケメンでも成功が続かないアメリカという国の、音楽に対する姿勢の厳しさが垣間見える。
英詞Google翻訳
商品詳細
ロビー・ネヴィル
『Robbie Nevil』

Amazon Music・MP3(1986/11/1)¥1,500

11. Michael Fortunati “Into The Night”(1986)

イタリア出身のシンガー・ソングライター。日本では “ユーロビートの帝王” として有名だった。いかにもイタリアのイケメンという出で立ちで爽快感がある。日本ではBaBeがカヴァーしてヒットした「ギヴ・ミー・アップ」の方が馴染みがある方が多いかと思いますが、敢えて本曲をセレクトしたのは、当時マハラジャやキング&クイーン、エリアなど六本木や麻布辺りのディスコでブイブイ言わせてた婦女子たちにとってはこちらの方がキラキラした青春時代の1ページかと思ったからだ、フワ!フワ! 今では信じられないだろうが、大箱のディスコがブームで、ユーロビートのCDがガンガン売れていた古き良きバブル時代の象徴とも言える存在だ。
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商品詳細
Michaël Fortunati
『Give Me Up(Fortunati's First)』

Amazon Music・MP3(1987/6/1)¥1,200

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まだまだ、もっともっとイケメンがいるじゃないの!とお叱りの方々もいられるでしょう。チャーリー・セクストンも迷いましたが、無骨なイケメンという感じでちょっと違うかなと思い、残念ながら外しました。他にも変わり種でガゼボや、正統派ならポール・ヤングとか色々いましたが、筆者の独断と偏見で顔がかっこいい人を優先して選びました。でも、インエクセスのマイケル・ハッチェンスの方がセクシーじゃない、ジャーメイン・ジャクソンも可愛いじゃないという意見ももちろん分かります。切りがないので最初からソロで活躍の方としました。そもそもデュラン・デュランとかグループ全員カッコいいですもんね……あとデヴィッド・ボウイは完全なるイケメンですが、こちらも70年代に既に活躍していたので、一旦は「レッツ・ダンス」で入れたのですが、泣く泣く外しました。こうやって振り返ると80年代にはたくさんのイケメン・ミュージシャンが活躍していましたね。次は男性陣向けに美少女シンガー特集もやってみたいです。皆さん、想い出の美女シンガーの曲ございましたら、是非教えて下さい!
ということで、次回第9回はいよいよ一般の方からの投稿でまとめようと思います。本連載では一般の方からの投稿も受け付けておりますので、まずはテーマとその10曲をこちらmailmagazine@musiclifeclub.com)までどしどしお送りください。追ってこちらから原稿発注いたします(ノーギャラですが!)。どうぞお楽しみに!

さらに、MLCツイッターでは第2回の公募スタート。テーマは「夜」です。かなり幅が広めの感じになりそうですが、それだけに各自ご自分で高めのハードル/キツめの縛りを設定し、「夜」でなければ成立しえないいろんな「夜」の曲をお教えください。楽しみにしております!
これまでの【MLCプレイリスト】
●第1回・MUSIC・2022.03.11
新企画【MLCプレイリスト】テーマ別に往年の名曲を集めて聴く新企画開始。初回テーマは “平和を我等に”! ロシアはウクライナ即時撤退を
●第2回・MUSIC・2022.04.21
【MLCプレイリスト】テーマ別に往年の名曲を集めて聴く連載企画・第2回、題して「ポイズン・アロウ」! 第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンの胸キュン・ソングの矢がハートを貫いたまま!
●第3回・MUSIC・2022.06.03
【MLCプレイリスト】テーマ別に往年の名曲を集めて聴く連載企画・第3回、題して「四月になれば彼女は」。原題カタカナ化もいいけど希少化する “邦題” を愛そう
●第4回・MUSIC・2022.06.22
【MLCプレイリスト】テーマ別に往年の名曲を集めて聴く連載企画・第4回は映画とサントラ! 80年代ムービー・ソング集、題して「愛は吐息のように」
●第5回・MUSIC・2022.07.21
【MLCプレイリスト】テーマ別に往年の名曲を集めて聴く連載企画・第5回は80年代ガール・ポップ、題して「80'sロマンス」
●第6回・MUSIC・2022.08.12

【MLCプレイリスト】本日8月12日は満月につきテーマは「月」。ツイッターで公募したみなさんの「月に吠える」16曲!
●番外編・
2022.08.19
祝71歳! 本日8月19日はジョン・ディーコンのお誕生日。プチ写真館+プレイリストでお祝い
●第7回・
2022.08.25
【MLCプレイリスト】意外な俳優が出演しているMVプレイリスト、題して「タイト・コネクション」!
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