【新刊セルフ・ライナーノーツ】

『ディスク・コレクション アメリカン・ハード・ロック』

by 白谷潔弘 編

連載「新刊セルフ・ライナーノーツ」第十一回は、前回取り上げた『ディスク・コレクション  アメリカン・ハード・ロック』の後編としてもう一人の著者である白谷潔弘氏にご登場いただきました。同書は前回のマッド矢野氏との二人による執筆で、22年前に刊行した『ディスク・ガイド・シリーズ アメリカン・ハード・ロック』を全面改稿しての全く新しい1冊となっています。そもそもディスクのセレクションから見直した計700枚超。そうしたリニューアルに至った裏側とは……!?
【白谷潔弘 プロフィール】
しろやきよひろ、音楽ライター。レコード店勤務時に『DISC GUIDE SERIES アメリカン・ハード・ロック』(04年版)を監修。2022年に『UKアンダーグラウンド1967-1980』を上梓(いずれも弊社刊)。そこに掲載したプリティ・シングスやピンク・フェアリーズ、その周辺のバンドが活動したシーンが専門。

【新刊セルフ・ライナーノーツ】

『ディスク・コレクション アメリカン・ハード・ロック』by 白谷潔弘

アメリカン・ハード・ロック
■この本を書こうと思ったきっかけは?
どうせ再版するなら本の構成から大きく変えてしまおう
04年版の本書『DISC GUIDE SERIES アメリカン・ハード・ロック』の後で、同じシリーズの『ブルース・ロック』を作った時に、同じようにたくさんのレコードを掲載するにもそれぞれのバンドや人物の関係をわかりやすく掲載する方法を思いつきました。『アメリカン・ハード・ロック』を再販するならそれに倣って本の構成から大きく変えてしまおうと思いました。
アメリカン・ハード・ロック
■実際に書き始めてみると?(どんな苦労、発見があった?)
ほとんどの原稿を書き直し
22年前に書いた原稿を読み返してみると、私の文章は稚拙で、まずこれを変えたくなりました。それだけでなく04年当時はインターネットがあったとはいえ、まだまだレコード全般のネット上のデータや情報は今ほど充実していませんでした。その後、素性不明のバンドのメンバーがネットに降臨して、謎の多くは明らかになり、04年版で「不明」としたことをそのままにしておくのは改訂版を作る意味がないと思い、これも書き直すことにしました。結局、マイナーなバンドの多くは入れ替えて、本書のほとんどの原稿を書き直しました。
アメリカン・ハード・ロック
■掲載したアーティストに関する個人的な想い出
初めて聴いたレコード店の雰囲気も思い出せる
一口にハード・ロックといっても60年代末期と70年代末期では大きく異なります。今回聴き直しても、60年代末~70年代初頭の粗削りな音のバンドが好きなことは変わっていませんでした。ブルー・チアー、カクタス、ジェイムズ・ギャングなどは04年と変わらず聴いています。ストーリーズとセイント・アンソニーズ・ファイアは自分の中で評価が上がりました。リック・デリンジャーとジョニー・ウィンターの関連作も長く聴き続けてきましたが、ハード・ロックとしては聴いていないようにも思えます。トゥルース・アンド・ジェイニーやジョージ・ブリッグマンを聴くと音だけでなく初めて聴いたレコード店の雰囲気も思い出します。今回はステッペンウルフやバックマン・ターナー・オーヴァードライヴなどメジャーゆえに軽く見られがちなバンドを多く掲載できたことも良かったと思います。

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アメリカン・ハード・ロック

ディスク・コレクション アメリカン・ハード・ロック

2,800円

マッド矢野・白谷潔弘 著

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